マーベル・スタジオが制作するマーベル映画やドラマであるMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)は、すべての作品がその世界観を共有します。
フェイズ3には、シリーズ最終章の【アベンジャーズ/エンドゲーム】も含まれていることから、フェイズ1・2をまとめた物語の完結を意味する『インフィニティ・サーガ』とも呼ばれ、【スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム】は、過去23作の映画を完結させる重要な作品として位置づけられる。
(※ネタばれしない程度に紹介します。)
【シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ】(2016)
評価★4.0 おすすめ度90
監督:アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ 脚本:クリストファー・マルクス、スティーヴン・マクフィーリー
出演者:クリス・エヴァンス、ロバート・ダウニー・Jr、ダニエル・ブリュール、チャドウィック・ボーズマン、スカーレット・ヨハンソン、セバスチャン・スタン、フランク・グリロ、アンソニー・マッキー、ジェレミー・レナー、エリザベス・オルセン、エミリー・ヴァンキャンプ、ポール・ラッド、ドン・チードル、ウィリアム・ハート、マーティン・フリーマン、トム・ホランド、ポール・ベタニー、マリサ・トメイ
キャプテン・アメリカのシリーズでは第3作目。
ストーリー
世界の危機を救ってきたアベンジャーズだったが、その活躍に伴う被害も拡大。ついに彼らの活動は、国連の管理下に置かれることとなる。この措置を巡って、キャプテン・アメリカはトニー・スタークと対立。やがて、アベンジャーズを二分する戦いが勃発する…。
解説
冒頭から派手なアクションシーンが満載で、キャプテンシリーズには欠かせない存在となっているナターシャが、バイクを乗りこなし、キャプテン顔負けの格闘シーンを繰り広げ、そして双子の片割れであるワンダの能力にも助けられ、武器は盾だけというキャプテンとともに立ち向かっていくチームワークにも感動します。
トニーを含め、ヒーロー達を悩ます出来事。それは大勢を救うことはできても皆を救う事はできない。そしてキャプテンのかつての大切な人であったペギーの訃報が届き、改めてキャプテンは長い間眠りについていたんだなと実感します。
今回それぞれのヒーロー達の友情についても熱く描かれています。考え方の違いによって起きる亀裂や、孤独。今までの戦いを思い出すとやるせない戦いが描かれているキャプテンシリーズ完結作でした。
【ドクター・ストレンジ】(2016)
評価★3.7 おすすめ度85
監督:スコット・デリクソン
出演者:ベネディクト・カンバーバッチ、キウェテル・イジョフォー、レイチェル・マクアダムス、ベネディクト・ウォン、マッツ・ミケルセン、ティルダ・スウィントン、マイケル・スタールバーグ、ベンジャミン・ブラット、スコット・アドキンス、ザラ・フィシアン、アラー・サフィ、カトリーナ・ダーデン、トポ・ウェルネスニーロ、Umit Ulgen、リンダ・ルイーズ・デュアン、マーク・ブライトン、ミーラ・サイアル、エイミー・ランデッカー
ストーリー
傲慢で天才的な外科医でありながら、不慮の事故で両手の機能を損なわれ、全てを失ったスティーヴン・ストレンジ。絶望の淵にあった彼が最後にたどり着いたのは、人知を超えた“魔術”の力。自分の手を治すために魔術の修行に励む中、しだいに強大な敵との戦いに巻き込まれていく…。
解説
今までのMCU作品とは雰囲気が違って東洋の世界観が入り混じるマーベルでは異色の作品。
この作品の圧倒的な見所は、時間と空間に干渉するパワーの表現が本当に素晴らしいところで、幾何学的に歪む街中の空間を使った戦闘シーンは、群を抜いて見応えがあります。映像効果が凄すぎて目が追いつかないレベルで魔法世界の戦いをこれでもかと見せられます。
また魔法シーンと医療シーンのギャップもすごいし、ストーリーも傲慢な医者が原点に帰って人々を助けるために戦う姿にグッと来ます。
【ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス】(2017)
評価★4.1 おすすめ度85
監督:ジェームズ・ガン 脚本:ジェームズ・ガン
出演者:クリス・プラット、ゾーイ・サルダナ、ブラッドリー・クーパー、ヴィン・ディーゼル、デイヴ・バウティスタ、カレン・ギラン、マイケル・ルーカー、ショーン・ガン、エリザベス・デビッキ、カート・ラッセル、シルヴェスター・スタローン、ポム・クレメンティーフ、ネイサン・フィリオン、トミー・フラナガン
ガーディアンズオブギャラクシーの続編。
ストーリー
強大な力を持つ黄金の惑星の指導者・アイーシャの怒りを買ったガーディアンズ・オブ・ギャラクシーは、無敵艦隊の総攻撃を受けて宇宙船ミラノ号共々壊滅寸前に。間一髪、「ピーターの父親」と名乗る謎の男・エゴに助けられたガーディアンズだったが…。
解説
笑えて泣けてノリが最高のSFエンターテイメント第2作目。相変わらずノリノリなオープニングで始まりエンドロールまで終始面白い作品。キャラクターはたくさん出てくるが、みんな魅力的で掛け合いがとても楽しいです。
コメディとシリアスの緩急がきっちりしてて、観ていて飽きないし疲れません。コメディ中も音楽や演出がいちいちかっこよかったり、様々な場面で飛びだす皮肉やジョークなんかは日本人にも理解できる面白さでした。凄いのはそれだけじゃ無くシナリオも緻密に練り込まれていて思わず唸ってしまうほど!ラストは泣けます。
姉妹の関係の変化、家族の絆、ド派手なアクションと熱くなる要素が満載で第1作目以上に楽しめ、他シリーズからの独立色が強いが重要な伏線も数多くあるため欠かすことの出来ない作品だと思います。
【スパイダーマン:ホームカミング】(2017)
評価★3.9 おすすめ度85
監督:ジョン・ワッツ 脚本:ジョン・フランシス・デイリー
出演者:トム・ホランド、マイケル・キートン、ロバート・ダウニー・Jr、マリサ・トメイ、ジョン・ファブロー、グウィネス・パルトロー、ゼンデイヤ、ドナルド・グローヴァー、ジェイコブ・バタラン、ローラ・ハリアー、トニー・レボロリ、タイン・デイリー、ケネス・チョイ、アンガーリー・ライス、ローガン・マーシャル=グリーン、ジェニファー・コネリー、クリス・エヴァンス、ケリー・コンドン
ストーリー
ベルリンでのアベンジャーズの戦いに参加し、憧れのトニー・スタークから特製スーツをもらったスパイダーマンこと、ピーター・パーカー。ある日、スタークに恨みを抱くバルチャーがニューヨークを危機に陥れ、ピーターはたったひとりで戦いに挑むが…。
解説
トム・ホランドのスパイダーマンは、スパイダーパワーはあるけど、自分の手の届く範囲のことで手一杯で、でも出来ることは何でもしたくて、起こる事件も人知れず起きて、人知れず解決する規模のものばかりで、これまでのスパイダーマンの中で一番『親愛なる隣人』という言葉がぴったりなのがこの作品だと思います。
ストーリーは王道で意外性こそないものの、壮大なアクションはもちろん、今作はスーツが大幅に進化したということで技のレパートリーが多く、戦闘シーンも相当かっこよく、映像のクオリティはすごい作品です。
【マイティ・ソー バトルロイヤル】(2017)
評価★4.0 おすすめ度85
監督:タイカ・ワイティティ 脚本:クレイグ・カイル、クリストファー・ヨスト
出演者:クリス・ヘムズワース、トム・ヒドルストン、ケイト・ブランシェット、イドリス・エルバ、ジェフ・ゴールドブラム、テッサ・トンプソン、カール・アーバン、マーク・ラファロ、アンソニー・ホプキンス、ベネディクト・カンバーバッチ、タイカ・ワイティティ、クランシー・ブラウン、ジェイミー・アレクサンダー、スタン・リー、レイ・スティーヴンソン、サム・ニール、ルー・フェリグノ、浅野忠信、ザッカリー・リーヴァイ
マイティソーシリーズの第3作目。
ストーリー
地球を守る戦いに身を投じてきたソーはある日、父から世界の終わりが迫っていると告げられる。そこにアスガルドに強烈な恨みを抱く死の女神ヘラが現れる。ヘラに究極の武器ムジョルニアを簡単に破壊され、宇宙の辺境へ飛ばされたソーはハルクと再会するが…。
解説
コメディに全振りって感じでコミカルなシーンが多めですが、カッコ良くてキャラクターに愛着が湧いてくる場面も豊富で、何より兄弟の共闘シーンがカッコいい!そしてロキの常に裏切りそうな感じが油断出来なくてまた面白い(笑)。ウルトロンの戦い後のハルクの行方も分かりひと安心。
もちろん戦闘シーンもかなりの迫力があり、ラストのソー覚醒からの移民の歌の流れはめちゃくちゃ大興奮できます。
今作は今までのソーを壊さず、いいところを全部残して悪いところを全部捨ててくれた、とても面白い作品になっていると思います。
【ブラックパンサー】(2018)
評価★3.8 おすすめ度85
監督:ライアン・クーグラー 脚本:ライアン・クーグラー
出演者:チャドウィック・ボーズマン、マイケル・B・ジョーダン、ルピタ・ニョンゴ、ダナイ・グリラ、マーティン・フリーマン、ダニエル・カルーヤ、レティーシャ・ライト、ウィンストン・デューク、アンジェラ・バセット、フォレスト・ウィテカー、アンディ・サーキス、ジョン・カニ、スターリング・K・ブラウン、デンゼル・ウィッテカー
ストーリー
アフリカの秘境にありながら、他国を凌駕するテクノロジーを隠し持つ超文明国・ワカンダ。突然の父の死によって王位を継いだティ・チャラは、国の秘密を守る使命を背負うことになる。彼は漆黒の戦闘スーツを身にまとい、秘密を狙う敵に立ち向かう。
解説
ストーリーもキャラもアクションも全てが爽快な作品。特に悪役のマイケル・B・ジョーダンは色気があり悪役にしては正当な理由を持っててカッコいいです。
そしてワカンダの街並みや兵器のデザインが素晴しい!雄大な自然と民族衣装、超ハイテク機器が同時に映り込むさまはレトロフューチャーな感じがしてワクワクします。
アクションもカーチェイスシーンのスタイリッシュでスパイ映画のそれに近く、他のMARVEL作品と一線を画したテイストのアクションになってて面白いです。
単なるヒーローものとしてだけでなく、自分自身の周りへの関わり方やあり方も考えたくなる、素晴らしい作品だと思います。
【アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー】(2018)
評価★4.2 おすすめ度95
監督:アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ 脚本:クリストファー・マルクス、スティーヴン・マクフィーリー
出演者:ロバート・ダウニー・Jr、クリス・ヘムズワース、マーク・ラファロ、クリス・エヴァンス、スカーレット・ヨハンソン、ベネディクト・カンバーバッチ、トム・ホランド、クリス・プラット、チャドウィック・ボーズマン、ジョシュ・ブローリン、ジェレミー・レナー、エリザベス・オルセン、ポール・ベタニー、サミュエル・L・ジャクソン、ポール・ラッド、セバスチャン・スタン、ゾーイ・サルダナ、ブラッドリー・クーパー、ヴィン・ディーゼル、ショーン・ガン、ポム・クレメンティーフ、カレン・ギラン、デイヴ・バウティスタ、ベニチオ・デル・トロ、トム・ヒドルストン、ドン・チードル、アンソニー・マッキー、ダナイ・グリラ、レティーシャ・ライト、イドリス・エルバ、ピーター・ディンクレイジ、ベネディクト・ウォン、グウィネス・パルトロー
アベンジャーズ完結編の前編。
ストーリー
6つ全てを手に入れると、一瞬で全宇宙の生命の半分を滅ぼす力を得る“インフィニティ・ストーン”。そしてその究極の石を狙うラスボス・サノス。彼の野望を阻止するため、最強ヒーローのチーム・アベンジャーズが、人類の命運を懸けた壮絶なバトルに挑む。
解説
基本的に全編バトルシーンで興奮の連続。散らばってしまっているアベンジャーズの面々が各々サノス軍団と戦い徐々に集まっていくところが、まさに最後の祭りだと言わんばかりに盛り上がります。
この作品の異常としか言いようがない盛り上がり方には、こんなに多くのヒーローを集めて、扱い切るところにあると思います。ギャグもアクションもそれぞれのキャラ一人一人にフォーカスが当てられててとても楽しすぎます。ラストの盛り上がりはMARVEL史上一番かもしれません。
サノスは単なる悪役ではなく確固たる信念の元動いているほか、ガモーラとの過去も描かれており、本作のメインヴィランでありながら主役であるとも言えます。圧倒的な力を持つサノスに立ち向かうヒーロー達のかっこよさに痺れれつつ、これまで以上に集結するメンツにワクワクしっぱなしの作品です。
【アントマン&ワスプ】(2018)
評価★3.9 おすすめ度85
監督:ペイトン・リード 脚本:クリス・マケナ、エリク・サマーズ、アンドリュー・バラー、ガブリエル・フェラーリ、ポール・ラッド
出演者:ポール・ラッド、エヴァンジェリン・リリー、マイケル・ダグラス、マイケル・ペーニャ、ハナ・ジョン=カーメン、ローレンス・フィッシュバーン、ウォルトン・ゴギンズ、ミシェル・ファイファー、ジュディ・グリア、アビー・ライダー・フォートソン、デヴィッド・ダストマルチャン、ヴァネッサ・ロス、ランドール・パーク、ロブ・アーチャー、ジョシュア・ミケル
アントマンシリーズ第2作目。
ストーリー
アントマンとして活躍するも、ある事件のせいでFBIの監視下に置かれ、軟禁状態となったスコット。ピム博士から新たな指令を与えられ、再びアントマンとなった彼は博士の娘・ホープとコンビを組むが、彼らの前に全てをすり抜ける謎の美女・ゴーストが現れる。
解説
前作からの小型化に加え、シビル・ウォーでお披露目となった巨大化も交えてのアクションは見ものです。また前作以上に対象物を小型化・巨大化させる機能もふんだんに使われていて視覚効果が凄い。
スコットをはじめとしたギャグセンスの高さもまた楽しみの一つであり、テンポもよく面白いです。
過去への贖罪と家族愛がテーマの良い作品で、おなじみのエンドロール後はエンドゲームへの期待をさらに高めてくれます。
【キャプテン・マーベル】(2019)
評価★3.9 おすすめ度85
監督:アンナ・ボーデン、ライアン・フレック
出演者:ブリー・ラーソン、ジュード・ロウ、サミュエル・L・ジャクソン、クラーク・グレッグ、リー・ペイス、ジェンマ・チャン、アネット・ベニング、ベン・メンデルソーン、マッケンナ・グレイス、コリン・フォード、ジャイモン・フンスー、ロバート・カジンスキー、ヴィク・サハイ、ケネス・ミッチェル
ストーリー
過去の記憶を失い、その代償として強大な力を得た戦士・ヴァース。彼女の過去に隠された秘密が、恐るべき戦いの引き金となってしまう。自在に姿を変える正体不明の敵に狙われたヴァースは、孤独な戦いに身を投じるが、そこで意外な真実を知ることになる。
解説
最強のヒーローの始まりの物語で、アベンジャーズ計画最初の物語。前半少し物足りなさを感じますが、誰が敵か味方か、自分自身の正体さえ分からない中盤までの展開はまるでスパイ物を見ているようです。話が進んでいくにつれてグイグイ引き込まれて、キャロルという人物に惚れます。そしてDCのスーパーマンと一緒でパワーバランス崩れるレベルで多分最強女性ヒーロー、キャプテンマーベル無双(笑)
派手なアクションシーンに音楽が最高で、クスッと笑えるシーンも盛り込んであり、涙腺も刺激してきます。あと猫のグースがひたすらに可愛いです。
鑑賞後はエンドゲームへの期待が最高潮になると思います。
【アベンジャーズ/エンドゲーム】(2019)
評価★4.5 おすすめ度99
監督:アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ 脚本:クリストファー・マルクス、スティーヴン・マクフィーリー
出演者:ロバート・ダウニー・Jr、クリス・エヴァンス、マーク・ラファロ、クリス・ヘムズワース、スカーレット・ヨハンソン、ジェレミー・レナー、ドン・チードル、ポール・ラッド、ベネディクト・カンバーバッチ、チャドウィック・ボーズマン、ブリー・ラーソン、トム・ホランド、カレン・ギラン、ゾーイ・サルダナ、エヴァンジェリン・リリー、テッサ・トンプソン、レネ・ルッソ、エリザベス・オルセン、アンソニー・マッキー、セバスチャン・スタン、トム・ヒドルストン、ダナイ・グリラ、ベネディクト・ウォン、ポム・クレメンティーフ、ポール・ピルズバリー、デイヴ・バウティスタ、レティーシャ・ライト、ジョン・スラッテリー、ティルダ・スウィントン、ジョン・ファブロー、ヘイリー・アトウェル、ナタリー・ポートマン、マリサ・トメイ、タイカ・ワイティティ、アンジェラ・バセット、マイケル・ダグラス、ミシェル・ファイファー、ウィリアム・ハート、コビー・スマルダーズ、ショーン・ガン、ウィンストン・デューク、リンダ・カーデリーニ、マキシミリアーノ・ヘルナンデス、フランク・グリロ、真田広之、トム・ヴォーン・ロウラー、ジェームズ・ダーシー、ジェイコブ・バタラン、ヴィン・ディーゼル、ブラッドリー・クーパー、グウィネス・パルトロー、ロバート・レッドフォード、クリス・プラット、ジョシュ・ブローリン、サミュエル・L・ジャクソン、レクシー・レーブ、ロス・マーカンド、ジョー・ルッソ、エマ・ファーマン、マイケル・ジェームズ・ショウ、テリー・ノタリー、ケリー・コンドン、ベン・サカモト、エバ・ルッソ、スタン・リー、イヴェット・ニコール・ブラウン、カラン・マルヴェイ、リア・マリエッラ・ルッソ、ジュリアン・ルッソ、テイラー・パターソン、ケン・チョン、タイ・シンプキンス、ジャスティン・スローター、ベンジャミン・ウェイバー、ショーン・マクミラン、ケイド・ウッドワード、ジャクソン・A・ダン
アベンジャーズ完結編の後編。
ストーリー
最凶の敵・サノスによって人類の半分が消し去られ、最強チーム・アベンジャーズも崩壊する。わずかな希望を信じて再び結束したアイアンマン、キャプテン・アメリカたちは、新たな仲間とともに“今はここにいない”仲間のために最後にして最大の逆襲を始める。
解説
これまでの様々な伏線の回収と前作インフィニティ・ウォー後、人口が半減した世界に残されたヒーロー達の歩みや苦悩、かすかな希望へ向き合う姿から最後のアクションに至るまで全てに目が離せなくてあっという間の3時間だと思います。
本作ではインフィニティ・ウォーで自宅軟禁中とされ登場のなかったホークアイとアントマンの見せ場が大きく、特にアントマンはこれまでのストーリーがそう繋がるのかと驚いたし、中盤以降これまでのMCU作品とも大量に絡みを見せて大盛り上がりします。そしてなんと言っても最後のオールキャストでの大乱闘シーンはテンション絶頂。涙が込み上げます。
観賞後は晴れやかさと感動と喪失感と様々な感情に包まれた最高のシリーズ完結作品だと思いました。
【スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム】(2019)
評価★4.1 おすすめ度85
監督:ジョン・ワッツ 脚本:クリス・マケナ、エリク・サマーズ
出演者:トム・ホランド、ゼンデイヤ、ジェイコブ・バタラン、ジェイク・ギレンホール、ジョン・ファブロー、サミュエル・L・ジャクソン、マリサ・トメイ、コビー・スマルダーズ、マイケル・キートン、アンガーリー・ライス、マーティン・スター、ヌーマン・エイカー、トニー・レボロリ
MCUスパイダーマン第2作目。
ストーリー
アイアンマンからヒーローとしての責任を託されたスパイダーマン=ピーターは、街の平和を守ることに努めていた。夏休みになり、恋心を抱くMJと友人たちとともにヨーロッパ旅行に出かけたピーターは、フューリーから新たな脅威と戦うことを迫られるが…。
解説
スパイダーセンスはクモの第六感みたいなやつで、肌で危険を感じ取り危機回避する本能で、スパイダーセンスにフォーカスした今作はスパイダーマンの能力における本質的な強さを描いている作品。
映像クオリティやカメラワークがすごく、重力を無視してダンスのように流れる殺陣はこれまでの全作品群のアクションの中でも上位に入る美しさ。それを実現させたトムホランドの身体能力が、ダイレクトにこの映画の魅力を形作っています。
ずっと変わらないトニーとピーターの絆の深さに感動したし、ヒーローものとしての戦いの部分も面白いし、ピーターパーカーの葛藤とか男の子としての悩み事の部分も面白いし、謎解き的な面白さもある今作。
ヒーロームービーでありながら青春パートも多く取り入れてるのがスパイダーマンの良さだと思います。
まとめ
MCUフェーズ3のラストを見事に飾りました。
MCUは各フェーズの区切り方が上手いですね。
毎回エピローグでありプロローグであり、【スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム】で【アベンジャーズ/エンドゲーム】の後始末をつけ、尚且つ次のフェーズへの期待をきっちり煽っていると思います。
MCUフェーズ4も楽しみです。
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