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【007】ダニエル・クレイグがジェームズ・ボンドを演じたスパイ映画

  • 4月 12, 2022
  • 11月 8, 2022
  • 洋画
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今回ご紹介する作品は、6代目ジェームズ・ボンドを演じ、シリーズ最長の15年間、その役を務めたダニエル・クレイグの【007】シリーズ5作品をネタバレしない程度に紹介します

【007/カジノ・ロワイヤル】(2006)

評価3.9 おすすめ度86

  上映時間:144分

監督:マーティン・キャンベル 脚本:ニール・パーヴィス、ロバート・ウェイド、ポール・ハギス

出演者:ダニエル・クレイグ、エヴァ・グリーン、マッツ・ミケルセン、ジュディ・デンチ、ジェフリー・ライト、ジャンカルロ・ジャンニーニ、シモン・アブカリアン、カテリーナ・ムリーノ、イワナ・ミルセヴィッチ、セバスチャン・フォーカン、イェスパー・クリステンセン、クラウディオ・サンタマリア、イザック・ド・バンコレ、トビアス・メンジーズ

ストーリー

英国諜報機関MI6のスパイ“007”となったジェームズ・ボンドは、テロ組織への資金提供を行う謎の男ル・シッフルの活動阻止を命じられる。彼の株価操作を食い止めたボンドは、モンテネグロのカジノにル・シッフルが現れるとの情報を掴んで現地へと飛ぶ。

解説

007シリーズの21作目にしてダニエル・クレイグが初めてジェームズ・ボンドを演じた作品。演じることが発表された当初は金髪青目のルックスに不評の嵐でしたが、デビュー作となった本作で見事に払拭され、新たなジェームズ・ボンドが誕生しました。

洒落た英国紳士のスパイものってワケではなく、泥臭いバキバキ筋肉の諜報部員がアクションしまくりの映画。お披露目ボンドの身体性能やアクションに目を奪われがちですが、人間の絡みが過去作に比べ繊細で見応えがあります。特に、ボンドガールの呼称がだんだん蔑称に思えてくるような、自立した女ヴェスパーとの絡みが良く裏表あって新鮮です。傲慢さゆえにミスを連発するのも斬新で、しかも人間くさい、アクション/ロマンスも含め、これまでのボンド映画とは全く異なる、新しい作品となっています。

「ボンドは生身の人間である」という演出変更によって、より共感できるキャラクターになった『ニューボンド』、本格的アクションと徹底したリアリズムの追求、オープニングのシーンから、ストーリーがテンポよく進むので、まったく飽きずに最後まで楽しめる作品だと思います。

【007/慰めの報酬】(2008)

評価3.6 おすすめ度84

  上映時間:106分

監督:マーク・フォースター 脚本:ニール・パーヴィス、ロバート・ウェイド、ポール・ハギス

出演者:ダニエル・クレイグ、オルガ・キュリレンコ、マチュー・アマルリック、ジュディ・デンチ、ジェフリー・ライト、ジェマ・アータートン、イェスパー・クリステンセン、デヴィッド・ハーバー、アナトール・トーブマン、ロリー・キニア、ジャンカルロ・ジャンニーニ、ホアキン・コシオ、グレン・フォスター、フェルナンド・ギーエン・クエルボ、スタナ・カティック、ニール・ジャクソン

連作となっており、前作のラストから物語が始まります。

ストーリー

任務をともにした女性ヴェスパーの死の原因となったミスター・ホワイトを捕らえたボンドだが、MI6内の裏切り者がいたことから逃げられてしまう。ボンドは裏切り者の周辺を調査し、環境保護活動を掲げたNPO法人を率いるドミニクという男の関与を掴むが……。

解説

愛する人・ヴェスパーを失ったジェームズ・ボンドが復讐に燃えるシリーズ第22作目。

前作に引き続き、荒削りで野生みあるボンドが見られます。尋問しなきゃいけないのについつい殺しちゃうボンド、殺した後に部屋で自らの傷を応急処置し、鏡を見ながら血を拭い再び街にでるシーンとか従来のボンドにないリアリティがあります。前作よりもアクションシーンが多く、陸海空の乗り物でのチェイスは迫力があり、見応えがある。ただ、その分人間ドラマは薄くあっさりとしている印象です。本作の登場人物たちは本音を語らない。本音を語らないからこそ、表情を見たりしてこちら側で考えなくてはならない。ボンドの積み重ねが集約されたラストは息を呑んでしまいますし、心底かっこいいし、そして残酷な世界だなと思えます。

2作目にしてダニエル・クレイヴ版007の方向性を決定付けて、さらに深みを増した作品だと思います。

【007/スカイフォール】(2012)

評価3.9 おすすめ度86

  上映時間:143分

監督:サム・メンデス

出演者:ダニエル・クレイグ、ハビエル・バルデム、ベレニス・マーロウ、ナオミ・ハリス、レイフ・ファインズ、アルバート・フィニー、ジュディ・デンチ、ベン・ウィショー、ロリー・キニア、オーラ・ラパス

ストーリー

トルコでの任務が原因で、諜報員からの引退を勧告されたボンド。そんな中、MI6の本部が何者かによって爆破されてしまう。上司Mに現場復帰を許可されて事態究明にあたるボンドは、事件に関与する男シルヴァに接近するが、彼とMの意外な関わりを知る。

解説

007シリーズ23作目でQとの最高タッグにMとの深い絆、見所たっぷりスリリングなアクションと大切な人を失う悲しさ・寂しさを感じられる作品。

情報技術の発達でスパイは存在意義が薄れたと言われる。しかし同様の技術・知識を持ち、情報の網の目をすりぬける敵と戦う「現代の戦争」においては、昔ながらのスパイ=人間の経験、機知、直感といった実践知こそが重要であると説く、良い意味で保守主義の作品。それが最も直接的に語られるMの詩の朗読の場面で、かつての超大国=大英帝国の矜持をジェームス・ボンドに重ねる演出は感涙します。

これまでの作品はスパイとして、また愛する人ヴェスパーの復讐人として敵と戦い倒していくっていうイメージでしたが、今作品ではボンドのルーツやバックグラウンド、素のボンドとしての心に触れ、知ることができる、3作品目だからこそ、キャラクターの深い部分が感じ取られる作品だと思います。

【007/スペクター】(2015)

評価3.8 おすすめ度85

  上映時間:148分

監督:サム・メンデス 脚本:ジョン・ローガン、ニール・パーヴィス、ロバート・ウェイド、ジェズ・バターワース

出演者:ダニエル・クレイグ、クリストフ・ヴァルツ、レア・セドゥ、デイヴ・バウティスタ、レイフ・ファインズ、ナオミ・ハリス、ベン・ウィショー、アンドリュー・スコット、ロリー・キニア、モニカ・ベルッチ、ステファニー・シグマン、ネーヴェ・ガチェブ、イェスパー・クリステンセン

ストーリー

亡きMの遺言に従って、メキシコでスキアラという男と激闘を繰り広げたボンド。命を落とした彼の妻に接触したボンドは、フランツ・オーベルハウザーという男が率いる犯罪組織の存在を知る。さらに、その組織をめぐる謎の鍵となる女性・マドレーヌを探すが…。

解説

ダニエル・クレイグ版007の第4作目。これまでの3作が全て繋がる集大成的なストーリー。

本作はコミカルで大胆な展開、演出が楽しめます。カーチェイスのシーンでは音楽ネタやエアバッグなど物語の緩急の生み出すユニークな演出、そしてビルや基地などの建物が派手に爆破、崩れていく迫力あるシーンも本作ならでは。分かる人には分かる007シリーズへの細かいオマージュや、アクションシーンにおける懐古的なカット割がボンドフリークにはたまらないです。そして元々ダニエル・クレイグの引退作として制作された作品ともあって、過去のシリーズの出来事に繋がる作品となっています。これまでの悲しい運命を浴び続けたボンドにとって、本作は憧れのボンドへと生まれ変わります。

集大成の意味合いが大きい今作、衝撃や斬新さはないですがオリジナルシリーズをリスペクトし、新シリーズのテイストをしっかりと守り、ひとつの結末をちゃんと見せてくれる、攻める姿勢以上に、しっかりと守る所は守る、そんな印象の作品です。

【007/ノー・タイム・トゥ・ダイ】(2020)

評価4.1 おすすめ度90

  上映時間:163分

監督:キャリー・ジョージ・フクナガ 脚本:ニール・パーヴィス、ロバート・ウェイド

出演者:ダニエル・クレイグ、ラミ・マレック、レア・セドゥ、ラッシャーナ・リンチ、ベン・ウィショー、ナオミ・ハリス、ビリー・マグヌッセン、アナ・デ・アルマス、ロリー・キニア、デヴィッド・デンシック、ダリ・ベンサーラ、ジェフリー・ライト、レイフ・ファインズ、クリストフ・ヴァルツ

ストーリー

00エージェントを退いたジェームズ・ボンドは、ジャマイカで静かに暮らしていた。しかし、CIAの旧友・フィリックスから助けを求められ、誘拐された科学者の救出任務を引き受けたボンドは、凶悪な最新技術を備えた謎の黒幕を追うことになる。

解説

2006年【007/カジノ・ロワイヤル】からジェームズ・ボンドを演じたダニエル・クレイグの引退作。

これまでのジェームズ・ボンドのイメージは『クールで誰もが憧れる大人スパイ』だが、本作では感情的な一面も多く、過去の栄光が歪み、憧れが消えます。それを取り戻すかのように、アクションがスマートで、カッコいいです。美しい景観を持つ世界遺産にも登録されているイタリアの街マテーラを、アストン・マーチンが優雅な車体で狭い道や階段が複雑に入り組んだ街路を疾走し、仕込んだ機関銃をぶっ放す、ほんとボンド映画は最高だなと思える作品です。ストーリーも数々の伏線が回収され、ボンドの過去も語られ、これまでにない重厚な内容に引き込まれると思います。

本編は3時間弱ですが、それ程長く感じさせないくらいにテンポが良く、戦う理由の位置付けも、復讐する動機も展開が兎に角あつく、アクションもリアリティとエンターテイメント性が融合してて最高で、ダニエル・クレイグの007シリーズの有終の美を飾るにふさわしい作品だと思います。

まとめ(評価とおすすめ度)

タイトル評価おすすめ度
【007/カジノ・ロワイヤル】3.986
【007/慰めの報酬】3.684
【007/スカイフォール】3.986
【007/スペクター】3.885
【007/ノー・タイム・トゥ・ダイ】4.190

007シリーズは私も知ってはいましたが、ほとんどまともに観たことが無かったのでダニエル・クレイグの007シリーズが初でしたが、とても楽しめましたので次の007シリーズも楽しみになりましたね。

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