【バイオハザード】シリーズとは、日本のゲームメーカーであるカプコンから発売された同名のゲームを原案とし、ポール・W・S・アンダーソン監督がハリウッドで実写化したサバイバルアクションホラー映画。
シリーズ全6作品を通して、人類をゾンビ化してしまう生物兵器T-ウイルスを開発した巨大企業アンブレラ社と、ウィルスが効かない身体である主人公アリス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)との長い戦いを描きます。ゾンビ映画でありながらスタイリッシュなアクションを用いたこのシリーズは、日本のみならず全世界でヒットしました。今回はバイオハザード全6作をネタばれしない程度に紹介します。
【バイオハザード】シリーズは、公開順に従って時系列も進んでいくので公開順で観るのが良いです。
【バイオハザード】(2002)
評価★3.5 おすすめ度80
監督:ポール・W・S・アンダーソン 脚本:ポール・W・S・アンダーソン
出演者:ミラ・ジョヴォヴィッチ、エリック・メビウス、ハイケ・マカッシュ、ジェームズ・ピュアフォイ、コリン・サーモン、ミシェル・ロドリゲス、マーティン・クルーズ、パスカル・アレアルディ、スティーヴン・ビリントン、フィオナ・グラスコット、ミカエラ・ディッカー
ストーリー
近未来。巨大企業・アンブレラ社で秘密裏に研究されていたバイオ兵器のウイルスが拡散。完全閉鎖された研究所に特殊部隊が送り込まれ、記憶喪失だったアリスも帯同することに。死んだはずの大勢の研究員がアンデッドとなってアリスたちに襲い掛かる。
解説
期待を裏切らない安定感のある怖さと面白さでゾンビ映画のお手本となる作品です。閉鎖空間での恐怖などは初期のゲームの世界観に似ているので原作ファンからしても楽しめる内容だと思います。
低予算とは全く思えない強烈な世界観で、端々にまで渡るダークで病的な映像世界を作り出しています。ほとんどスタントなしで撮影されたと言われるミラ・ジョヴォヴィッチの美しくもカッコいいアクションシーンも多く、最後まで飽きずに観ることができます。
内容や設定、オチなど過不足なく王道といった感じで、グロテスクなシーンも許容範囲なので間違いなく面白いゾンビ映画だと言えると思います。
【バイオハザードII アポカリプス】(2004)
評価★3.5 おすすめ度80
監督:アレクサンダー・ウィット 脚本:ポール・W・S・アンダーソン
出演者:ミラ・ジョヴォヴィッチ、シエンナ・ギロリー、ジャレッド・ハリス、オデッド・フェール、トーマス・クレッチマン、サンドリーヌ・ホルト、マイク・エップス、ザック・ウォード、ソフィー・ヴァヴァスール、ラザーク・アドティ、イアン・グレン、エリック・メビウス
ストーリー
アンブレラ社の研究所から漏洩したウイルスは、今やラクーンシティ全体に蔓延。アンブレラ社は事態を隠蔽するために街に核爆弾を投下すると宣言。研究所から生還したアリスは、街に残存する人たちと脱出を試みるが、ネメシスの影が迫って来る。
解説
ゲーム内の設定をたくさん盛り込んであり、ジルやカルロス、ネメシスとラクーンシティ感染爆発などゲームの『バイオハザード3』の世界観を再現したかのような内容。原作ゲーム好きの人たちから見てもテンションの上がる演出が色濃くあります。
ゾンビ多め、戦闘多め、ミラ・ジョボビッチが超人的に強くなっていることでホラー要素や危機感は薄くストーリーも単調に感じますがアクションシーンは大幅に増加しています。
前作のラストと直結して物語が始まり、前作では明かされなかった根本的な謎が判明していきます。本作はバイオハザードシリーズの中でも起承転結がしっかりしていてとても観やすいと思います。
【バイオハザードIII】(2007)
評価★3.3 おすすめ度80
監督:ラッセル・マルケイ 脚本:ポール・W・S・アンダーソン
出演者:ミラ・ジョヴォヴィッチ、オデッド・フェール、アリ・ラーター、イアン・グレン、アシャンティ、クリストファー・イーガン、スペンサー・ロック、ジェイソン・オマラ、マイク・エップス、マシュー・マースデン、リンデン・アシュビー、ジョー・ハースリー、ジョン・エリック・ベントリー、ジェームズ・タミニア、カーク・B・R・ウォーラー、リック・クレイマー、マデリン・キャロル、ピーター・オメーアラ、ジェフ・ミード、ラモン・フランコ、シェーン・ウッドソン、ラスティ・ジョイナー、ブライアン・スティール
ストーリー
ウイルスが蔓延し、地上はアンデッドで溢れかえっていた。生き残った人類は安息の地を目指していく。一方、アンブレラ社のアイザックス博士は、クローン化したアリスのDNAから対アンデッド用の血清を抽出するため「オリジナル」であるアリスの行方を追う。
解説
前作からの続きで始まり冒頭からいきなりレーザーの部屋から、しかけだらけの部屋にアリスが挑みます。前に進めず、アリスに何が起こっているのか、本物はどこにいるのか疑問だらけのオープニングから始まるミッション。
監督が【マッドマックス】からインスピレーションを受けたそうで、ゾンビ映画としては珍しく砂漠を舞台にしていて本作の魅力となっています。シリーズが進むにつれてアリスがどんどん強くなってくるので、ゾンビとのバトルというよりは組織とのバトルという色合いが強くなってるような印象です。
PG-12指定が復活した事や、スーパー・アンデッドという走るゾンビも登場した事もあってか、ホラー描写に多少ドキッとするシーンもありますが、基本的にはミラ・ジョヴォヴィッチのスーパーアクションを楽しむ作品となっています。
【バイオハザードIV アフターライフ】(2010)
評価★3.3 おすすめ度80
監督:ポール・W・S・アンダーソン 脚本:ポール・W・S・アンダーソン
出演者:ミラ・ジョヴォヴィッチ、アリ・ラーター、キム・コーツ、ショーン・ロバーツ、セルヒオ・ペリス=メンチェータ、スペンサー・ロック、ボリス・コジョー、ウェントワース・ミラー、シエンナ・ギロリー、ケイシー・バーンフィールド、フルヴィオ・セセラ、中島美嘉、デニス・アキヤマ
ストーリー
東京・渋谷を基点としたウイルス拡大から4年。アリスとそのクローン隊は、アンブレラ社を急襲するが、大型爆弾によりクローンは全滅し、アリスは特殊能力を失う。その後、ロサンゼルスに向かったアリスは、街がアンデッドに埋め尽くされているのを目撃する。
解説
前作から引き続き、感染者ゼロの安息の地、アルカディアを求めて主人公アリスがサバイバルを繰り広げるというストーリー。
冒頭、東京が舞台で中島美嘉がゾンビで登場します。アンブレラ社の東京本部を襲うので、アリスは剣道の防具のような服を着て、日本刀と手裏剣で戦います。前作よりは絵面やアクションがしっかりしていて、映像技術が前作からあがったからかスローモーションでかカッコいい動きを見せる演出を多用していて、プリズンブレイクのウェントース・ミラーが檻に入っていて「脱出法がある」とか言って、プリズンブレイクとマトリックスを混ぜたような作品。
なんかもうゾンビとか関係なくミラ・ジョヴォヴィッチのアクション映画を観てる気分ですが、ゲームオマージュもあり楽しめると思います。
【バイオハザードV リトリビューション】(2012)
評価★3.3 おすすめ度80
監督:ポール・W・S・アンダーソン 脚本:ポール・W・S・アンダーソン
出演者:ミラ・ジョヴォヴィッチ、シエンナ・ギロリー、ミシェル・ロドリゲス、アリアーナ・エンジニア、リー・ビンビン、ボリス・コジョー、ヨハン・アーブ、ロビン・カシヤノフ、ケヴィン・デュランド、オフィリオ・ポルティージョ
ストーリー
人類を生ける死者=アンデッドから救うために戦うも、宿敵であるアンブレラ社に囚われて極秘施設に送られたアリス。脱出を図るが、なぜかモスクワや東京といった都市にワープしてしまう。さらに、これまで戦いを共にした仲間たちが現れて襲い掛かってくる。
解説
この5作目は6作目とセットで1話となっていて、Part 1のような感じで捕まったアリスを脱出させて最終決戦に突入するまでのお話。
相変わらずミラ様が無双するアクションシーンはカッコよく、これまでの主要キャラやボスキャラが同窓会のように次々と登場したり、ゲーム未プレイの人ですら見たことがあるゲームの主要キャラのレオンが出てきたり、色々と盛り上がります。ラストの女性戦士3人による大混戦もかなり迫力があります。
レッドフィールド兄妹こそ登場しないものの、ジルを始めとする過去作とゲームの人気キャラたちをアッセンブルさせる原作付き長編シリーズだからこその技で盛り上がります。
【バイオハザード:ザ・ファイナル】(2016)
評価★3.3 おすすめ度80
監督:ポール・W・S・アンダーソン 脚本:ポール・W・S・アンダーソン
出演者:ミラ・ジョヴォヴィッチ、アリ・ラーター、ショーン・ロバーツ、ルビー・ローズ、ローラ、イ・ジュンギ、ウィリアム・レヴィ、イアン・グレン、ウェントワース・ミラー、スペンサー・ロック、ヨハン・アーブ
ストーリー
人類滅亡のカウントダウンが始まった。アンブレラ社が開発した人工知能・レッドクイーンは、48時間で人類は滅びると宣言。全ての始まりの地・ラクーンシティに向かうアリスに対し、宿敵・アンブレラ社は全勢力を結集させて立ちはだかる。
解説
シリーズの第六弾にして最終編となる本作は、そのコンセプトに忠実な敵味方のメインキャラクターが激突するラストバトルで、前作までの中島美嘉に代わってローラが日本向けにキャスティングされています。
前作までゾンビをエッセンスにした女性アクションへスタイルチェンジしていましたが、ハイブに戻る物語と同様に原点回帰してアンデッドの出番やホラー感が増しており、それが乏しかったバトルやキャラの死亡描写のバリエーションに彩りを与えています。結局一番印象的なのはレーザートラップなのも含め、このシリーズらしい完結編です。
前作のラストから随分展開が飛んでいて映画の合間に小説で発表されたらしい?不親切な作品ですが、過去の作品のシーンや武器も織り交ぜながら、今までのボス的クリーチャーも出てきて安定のアクション。ストーリーも何とか綺麗にまとめているのでシリーズを観てきた人にとってはファイナル感あふれる作品に仕上がっています。
まとめ
結構無理やり終わらせた感は否めないですが、とにかくシリーズ1からミラ・ジョヴォヴィッチ様、本当によく出演し続けてくれました。もはや日本のゲーム発っていうことを忘れてミラ・ジョヴォヴィッチ様の映画ってくらいに自分のものにしていて名演技でした。
ホラーゲームから生み出されたこのシリーズ作品は、近年映画界のゾンビブームの火付け役を担った事は間違いないと思います。
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