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【トム・ハンクス】主演作品にハズレなし?世界一稼いだ俳優の洋画8選

  • 9月 4, 2022
  • 6月 15, 2023
  • 洋画
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今回ご紹介する作品は【ターミナル】【ハドソン川の奇跡】【キャプテン・フィリップス】【幸せへのまわり道】【プライベート・ライアン】【ダ・ヴィンチ・コード】【天使と悪魔】【インフェルノ】の8作品をネタバレしない程度に紹介します

トム・ハンクスはハリウッドを代表する大スターでありながら、大らかで気さくな人柄の良さも知られています。誠実で親しみやすい人柄と名演の数々から、『アメリカのパパ』、『アメリカの宝』とも呼ばれるトム・ハンクス。主演・出演作品は多数あり、”世界一稼いだ俳優”という異名を持ちます。

【ターミナル】(2004)

評価3.8 おすすめ度85

  上映時間:129分

監督:スティーヴン・スピルバーグ 脚本:サーシャ・ガヴァシ、ジェフ・ナサンソン

出演者:トム・ハンクス、キャサリン・ゼタ・ジョーンズ、スタンリー・トゥッチ、シャイ・マクブライド、ディエゴ・ルナ、バリー・シャバカ・ヘンリー、ゾーイ・サルダナ、クマール・パラーナ、エディ・ジョーンズ、マイケル・ヌーリー、ジュード・チコレッラ、ギレルモ・ディアス、ヴァレリー・ニコライエフ、コリー・レイノルズ、リニ・ベル

ストーリー

東欧の小国クラコウジアからNYを訪れようと、JFK空港に降り立ったヴィクター。だが、出国手続きの際に母国でクーデターが発生したためにパスポートが無効になってしまう。帰国も出国もできなくなった彼は、仕方なく空港内で生活をすることに。

解説

飛行機でNYへ向かう途中、母国にクーデターが勃発、パスポートが無効になりJFKのターミナルで寝泊まりする羽目になった男の話。

主人公のモデルは、1988年から18年間空港で生活した、イラン人のマーハン・カリミ・ナセリ。英語が分かるはずのトム・ハンクスが英語が分からない男を演じているところが秀逸。また、クラコウジア自体が架空の国で、ベラルーシやコーサカス地方などをモチーフにしているため、彼の話していたクラコウジア語は全てアドリブでロシア語などを混ぜこみながら、彼自身が考えたそうです。空港から出られなくなるという特異なシチュエーションと、そこで繰り広げられるコメディにロマンスや感動の要素も加わったお腹いっぱいの作品。空港の中で暮らすようになり、英語を覚え、お金を稼ぐようになり、友達を作りという過程にはぐいぐい引き込まれます。

主人公の素直さ、ユーモアによって生まれた空港という限られた空間の壮大な物語で、非日常がだんだん日常に変わっていって、いろんな人と絆を深めて心温まるストーリーで、この年代の映画の割には全てがハッピーエンドっていうオチでもなくて珍しさと、そこに面白みを感じれる作品です。

【ハドソン川の奇跡】(2016)

評価3.9 おすすめ度86

  上映時間:96分

監督:クリント・イーストウッド 脚本:トッド・コマーニキ

出演者:トム・ハンクス、ローラ・リニー、アーロン・エッカート、オータム・リーサー、ジェリー・フェレーラ、サム・ハンティントン、クリス・バウアー、ホルト・マッキャラニー、マックス・アドラー、ヴァレリー・マハフェイ、トレイシー・チモ、ゲイリー・ウィークス、ブランドン・バン ブリエット

ストーリー

2009年1月15日、ニューヨーク上空で155人を乗せた旅客機が全エンジン停止により降下。近くの空港までもたないと判断した機長・サリーは、ハドソン川への不時着を成功させて全員の命を守り、一躍英雄に。だがその後、彼の決断の正否が厳しく追及され…。

解説

奇跡的な生還劇として知られるUSエアウェイズ1549便不時着水事故、通称『ハドソン川の奇跡』と呼ばれる事件、その真実を映画化。

事故のパニック映画というよりも、機長の心理状態を中心に、とにかく『事故の検証』を何度も確認される詳細を描いています。機長の心境の推移を捉えながら揺れ動く仕事人としての信念を見せながらも、その時その場で自らが取った行動を音声越しに耳にして誇りを再確認するという構図は静かなヒロイックとして成立しており、相手もまた仕事人として追求の手を緩めない中で、自身の功績に胸を張るという現実の事柄を取り扱いながら映画的な美談として纏めているのに洒落臭いように感じず、また90分弱にそれを収めているのはプロの仕事だと思います。委員会の描写の丁寧さと事実改変を考えると、監督らは、この映画を通して安易な英雄視は逆の悪玉扱いも含め厳禁で、この様な検証過程こそを大切にしていかなければならないと訴えているように思われます。

物語として派手さや大きな起伏はあまりないので印象に残らないかもしれませんが、ただ、サリー機長の描写から、テーマの一つである「自分に自信を持って信じること」の大切さを感じ、その点では結構印象に残り、脚本と構成も良く無駄も粗もなく、さすがクリント・イーストウッド、さすがトム・ハンクスと納得できる作品だと思います。

【キャプテン・フィリップス】(2013)

評価3.8 おすすめ度87

  上映時間:134分

監督:ポール・グリーングラス 脚本:ビリー・レイ

出演者:トム・ハンクス、キャサリン・キーナー、バーカッド・アブディ、バーカッド・アブドゥラフマン、ファイサル・アメッド、マイケル・チャーナス、コーリイ・ジョンソン、マックス・マーティーニ、クリス・マルケイ、デヴィッド・ウォーショフスキー、ユル・ヴァスケス

ストーリー

2009年4月。アメリカの貨物船マークス・アラバマ号の船長リチャード・フィリップスは、ケニアへの援助物資を積んで20人の乗組員と共にオマーンの港を出港する。船はインド洋を順調に航行していたが、ソマリア海域に入った途端、海賊の襲撃を受けてしまう…。

解説

2009年、ケニアに救援物資を運ぶコンテナ船がソマリア沖で過激化する海賊の襲撃に遭い、人質となった船長の回顧録を映画化。

タイトルの通り、主に船長の視点で描かれていることもあり、とにかく船長の海賊との駆け引き、心理戦が見ものです。トム・ハンクスはさすがの演技力ですが、それを引き出して上回るソマリア人の海賊3人の演技が素晴らしくて凄い緊迫感があり、本物の海賊つれてきた?と思うほどです。海賊側の生きたくても、その日を生き抜くだけでも精一杯な状態からくる強い野心、船長の勇敢な正義感とそれらが絡み合う状況の緊迫感は、ただただ壮絶なもので、生きる事に対しての人間としての執着が壮絶に表現されています。圧倒的なリアリズムで迫るストーリーを、映画作品としてのダイナミズムを持って作品とした監督ポール・グリーングラスの撮影技術も素晴らしいく、まるで自分がその場で見ていたかの様な疲れを覚えるほどです。

終始、感じる緊張感と臨場感で目の離せない展開に、ドキュメンタリータッチであるリアリティと映像作品としての面白さを兼ね備えた良作で、監督、演者が一体となった見事な作品だと思います。

【幸せへのまわり道】(2019)

評価3.8 おすすめ度82

  上映時間:109分

監督:マリエル・ヘラー 脚本:マイカー・フィッツァーマン・ブルー、ノア・ハープスター

出演者:トム・ハンクス、マシュー・リス、クリス・クーパー、スーザン・ケレチ・ワトソン、タミー・ブランチャード、ウェンディ・マッケナ、エンリコ・コラントーニ

ストーリー

雑誌記者として華々しいキャリアを積むロイドは、父親との間に問題を抱えていた。ある日、ロイドは子供向け番組の司会者として人気者だったフレッドの取材に赴く。するとフレッドは、ひと目見ただけでロイドが抱えている家族の問題や心の葛藤を感じ取り…。

解説

父と絶縁状態にあるロイドが、子供向け教育番組の人気司会者フレッド・ロジャースに取材をする中で、自分や家族との向き合い方を教わっていく物語。

父と息子の長年のわだかまりという定番のテーマだけど、彼らを導くのが子ども番組とその司会者というのが本作のオリジナリティ。独特の雰囲気で飲み込んでくるので初めは困惑しますが、会話を重ねるうちにフレッド・ロジャースの考え方・努力が見えてきて、その空気感に身を委ねたくなります。彼は聖人ではなく努力家で感情はコントロールできること、問題点に向き合い、対処法を知ることが大切だと身を持って教えてくれます。自分の怒りのコントロールや他人をどうやって許すかなど、大人こそ教わるべきエッセンスが詰まっている映画で、それを教えてくれる優しくて親身なフレッドをトム・ハンクスがすばらしく熱演しています。

登場人物の心情やキャラクターが丁寧に描かれていて、マリエル・ヘラーの寄り添うようなカメラワークと90年代の温かみのある映像、トム・ハンクスの包容力、気分が沈んでいる人や何か嫌なことがあった人など、少し心にモヤがかかった人は是非とも観るべき作品だと思います。

【プライベート・ライアン】(1998)

評価4.0 おすすめ度88

  上映時間:170分

監督:スティーヴン・スピルバーグ 脚本:ロバート・ロダット、フランク・ダラボン

出演者:トム・ハンクス、トム・サイズモア、エドワード・バーンズ、バリー・ペッパー、アダム・ゴールドバーグ、ヴィン・ディーゼル、ジョヴァンニ・リビシ、ジェレミー・デイヴィス、テッド・ダンソン、デニス・ファリナ、ポール・ジアマッティ、デイル・ダイ、マット・デイモン、ハリソン・ヤング、シェーン・ジョンソン、リーランド・オーサー、マックス・マーティーニ、ネイサン・フィリオン、ディラン・ブルーノ

ストーリー

ノルマンディに上陸した連合軍のミラー大尉は、ライアン二等兵を戦場から救出するよう命じられる。ライアンの3人の兄が全員戦死し、兄弟すべてを死なせられないという上層部の判断だった。ミラーは中隊から7人の精鋭を選抜し、ライアンを探しに出るが…。

解説

第二次世界大戦におけるノルマンディー上陸作戦、そして、1948年に制定された米軍規則である『ソウル・サイバー・ポリシー』について描かれた作品。

冒頭のノルマンディー上陸作戦を描いた20分間は、こだわり抜いた戦闘シーンで、その後の多くに作品に影響を与えた部分で戦場の生々しさ、弾丸というものの生身の威力、戦術によって左右される戦局のリアリズム、戦場で生き延びることが、どれだけ奇跡的で、絶望的な状況かをまざまざと映し出しています。8人の精鋭部隊が1人の人命を救出する為、自分の命をかける、そのことがヒロイックではなく、葛藤の原因として劇中に言及されているのは、作品として見事なプロットとなっていて”犠牲”というものの価値観と、大局というもの中で”個人”の尊厳との衝突を描くテーマ設定としてスピルバーグらしい物語になっています。短い期間の中で“FUBAR”のエピソードをはじめ、家族の話、過去の話を通じ関係性が築かれていく過程も丁寧で、一人一人に感情移入出来るからこそ、山の様に積み上げられた亡骸達にも各々の物語を想像してしまいます。

リアルさからグロテスクな描写も多いですが、3時間近くあるとは思えないほど、1ミリも途切れない緊張感に気圧され、戦争中の情報伝達の難しさ、情けと指名の天秤、待つ側の心情や現場の臨場感がよく表されていて、映像作品としてだけでなく、戦争映画における中立性という新しい価値を提供した点においても、映画史に残る名作だと思います。

【ダ・ヴィンチ・コード】(2006)

評価3.6 おすすめ度84

  上映時間:149分

監督:ロン・ハワード 脚本:アキヴァ・ゴールズマン

出演者:トム・ハンクス、オドレイ・トトゥ、イアン・マッケラン、アルフレッド・モリナ、ジャン・レノ、ポール・ベタニー、ユルゲン・プロフノウ、エチエンヌ・シコ、ジャン=ピエール・マリエール、セス・ガベル、サム・マンキューゾ

ストーリー

パリのルーブル美術館で館長が殺害された。現場には不可解な暗号が残されており、容疑者として連れて来られたラングドンは、ファーシュ警部から誘導尋問を受ける。そこを館長の孫娘で暗号解読者のソフィーに助け出され、暗号の謎を解き始めるが…。

解説

『ロバート・ラングドン』シリーズの第1弾。ルーヴル美術館での殺人事件を発端に、レオナルド・ダ・ヴィンチの名画に隠された暗号を解き明かし、事件の裏に秘められたキリスト教をめぐる秘密を描く。

私自身キリスト教に関する知識が浅く、聖杯や絵画、宗教や聖書など、欧州の歴史に精通されている方に比べると、この映画の良し悪しをしっかりと理解出来ているか怪しいですが、それを差し置いてもシンプルにストーリー構成と伏線回収が観ていて面白いです。我々日本人と欧米人の圧倒的な違いの一つは”宗教観”にあり、時々、こういう宗教をテーマにした作品を観ると、本当の面白さに辿りつけない自分がもったいなくなります。教皇とか宗教の歴史とか難しいところはありますが、それでもダ・ヴィンチやキリストの解釈が面白くて、でも説得力もあって本当かもしれないと思いながら観れます。

宗教のタブーに切り込む冒険譚というテーマが面白く、序盤から気を抜けない展開続きで次々に謎を解明していく過程が最高で、ヒストリーサスペンスというワンジャンルを開拓したと言っても過言でない作品だと思います。

【天使と悪魔】(2009)

評価3.7 おすすめ度85

  上映時間:138分

監督:ロン・ハワード 脚本:デヴィッド・コープ、アキヴァ・ゴールズマン

出演者:トム・ハンクス、アイェレット・ゾラー、ユアン・マクレガー、ステラン・スカルスガルド、ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ、ニコライ・リー・コス、アーミン・ミューラー=スタール、トゥーレ・リントハート、デヴィッド・パスクエジ、コジモ・ファスコ、マーク・フィオリーニ

【ダ・ヴィンチ・コード】の続編

ストーリー

ヴァチカンの教皇が亡くなり、新教皇選挙「コンクラーベ」が行われることになる。だが、有力候補4人が誘拐される事件が発生。その裏には、秘密結社イルミナティの存在が見え隠れしていた。依頼を受けたロバート・ラングドンは、真相究明に乗り出すが…。

解説

『ロバート・ラングドン』シリーズの第2弾。前作との関連性は特に感じないので本作からでも問題ありません。ローマ教皇の死をきっかけに勃発する、現代のイルミナティvsカトリック、科学vs宗教の戦いの話。

前作同様、壮大なスケールで描かれるミステリーで、次々に迫りくるタイムリミットと謎解きの連続に、最後まで飽きることなく楽しめます。ミステリーの謎解きに、歴史的建造物や美術品が使われているのも知的好奇心がそそられますし、全編にわたる緊迫感は前作を凌駕していますし、意外性のある結末も含めて個人的には前作を上回る面白さだと思います。今作はトム・ハンクス演じるラングドン教授が大活躍し、時間に追われ走り回りながら謎を解決していくスリルとサスペンス、さらにアクションあり!と、とにかくてんこ盛り。ラングドン教授が優秀すぎて、すぐに謎解きしてしまう点は良いのか悪いのか、安心して観ていられます。

宗教と科学をテーマにしており、コンクラーベと関係づけてサスペンス要素を色濃くした歴史ミステリーで、前作同様に長々とした説明台詞は多く予備知識が無いと難しい場面もありますが、歴史的建造物や美術品などによる画面の華やかさ、深まる謎と先が気になる展開など、エンタメとしてかなり面白い作品だと思います。

【インフェルノ】(2016)

評価3.5 おすすめ度83

  上映時間:121分

監督:ロン・ハワード 脚本:デヴィッド・コープ

出演者:トム・ハンクス、フェリシティ・ジョーンズ、オマール・シー、イルファン・カーン、シセ・バベット・クヌッセン、ベン・フォスター、アナ・ウラル

【天使と悪魔】の続編

ストーリー

数日間の記憶を失い、病院で目を覚ましたラングドン教授は、何者かの襲撃を受けて女医シエナと共に脱出。なぜか追われる身となった2人は、生物学者ゾブリストが人口増加問題の解決策として、新種のウイルスを使った伝染病の感染を目論んでいることを知る…。

解説

『ロバート・ラングドン』シリーズの第3弾。人口増加対策としてウィルスを撒くバイオテロを阻止すべくダンテの『神曲』地獄篇から謎を解く。

本作ではイタリア中世の詩人ダンテの叙事詩『神曲』の一篇である”地獄篇(Inferno)”を題材にして、ダンテに関わる建築物や絵画などに関連づけたミステリーサスペンス映画になっています。その中で、人間の爆発的増加による滅亡、というテーマを組み込んでいることでスケールの大きな話になっています。特にダンテの知識が無くてもロバートがダンテに絡めた謎を解いていき、説明もしてくれるので「そうなのか~」ぐらいの感じで捉えて、ちょっと知的なミステリーのあるアクション作品だと思って楽しめると思います。ロバートが記憶喪失の状態で話が進むので、訳の分からないまま、緊迫感のある展開が続いていき、嫌でもロバートと同じような状態でストーリーにのめり込むことができます。

本作は直接的に宗教と絡んでいないため、宗教象徴学というロバートの研究とは若干ずれた内容のように感じますが、その反面、専門的な知識が少ない分、前作よりも観やすく、アクション要素が強く、その分、ミステリーとして薄れている感じがしますが、イタリアを始め遺跡や遺物に触れることのできる作品としての楽しさは健在です。

まとめ(評価とおすすめ度)

タイトル評価おすすめ度
【ターミナル】3.885
【ハドソン川の奇跡】3.986
【キャプテン・フィリップス】3.887
【幸せへのまわり道】3.882
【プライベート・ライアン】4.088
【ダ・ヴィンチ・コード】3.684
【天使と悪魔】3.785
【インフェルノ】3.583

【ターミナル】【幸せへのまわり道】は気楽に観れますが、他は結構、濃厚で見ごたえある作品です。

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