世界にカエルはおおよそ4400種類もいるんですって!苦手な人は苦手かもしれませんが、毎日世話をしなくてもいいし手間のかからない愛くるしいペット、カエルなんていかがでしょうか?
ベルツノガエルやクランウェルツノガエルは丸みを帯びた体つきが可愛いペットとして人気のカエルで、クランウェルツノガエルはカラーバリエーションが様々なのが特徴で、緑はもちろんのこと黄色、オレンジ、青、白、茶色などがあります。基本的に意思疎通するコミュニケーションは難しいので鑑賞メインになりますが、体が丈夫なので初心者でも飼育しやすく、値段も比較的手ごろで流通しているのでとてもおすすめです。
クランウェルツノガエルの特徴


- ツノガエル属に分類されるカエル
- 体長7.5~12.5㎝
- 同属のベルツノガエルと比較すると吻端が突出し、眼上部の角状突起が長い
- アルゼンチン、パラグアイ、ブラジル、ボリビアなどに生息
- 乾季になると繭を作り休眠する
- 食性は動物食で、昆虫、節足動物、両生類、爬虫類などを食べる
- 寿命10年~15年
- 平べったい丸っこい身体と濃い色の縞模様
- 夜行性
- あんまり動かない
- マイペースで物怖じしない貫禄のある性格
- 鳴き声は小さくほとんど鳴かない
クランウェルツノガエルの飼い方
基本的に1ゲージに1匹の飼育で、あまりおすすめ出来る飼育方法ではありませんが、狭い空間でもストレスを感じることはないので、小さい容器に水を薄く張るだけの飼育環境でも飼えます。しかし暖かい地域に生息しているカエルですので飼育温度を22~28度で維持してあげないといけないので専用の容器で飼育する方が暖房器具もつけれるので飼育しやすいと思います。
飼育環境
必要な物
- 飼育容器
- 床材
- 暖房器具
- 温度計、湿度計
両生類の生体は通販で買えちゃいます。
一匹で飼うにはちょうどいいサイズ(幅21.5×奥行21.5×高さ22.7cm)
高さに少し余裕があるサイズ(幅21.5×奥行21.5×高さ33cm)
このサイズだと観葉植物などと一緒に育てると面白いと思います(幅31.5×奥行31.5×高さ33cm)
このサイズだと結構余裕がありますので色んなレイアウトが楽しめます(幅31.5×奥行31.5×高さ48cm)
床材はメンテナンス性重視ならばウールマットが一番だと思いますが、私はソイルを一番おすすめしたいです。ソイルは朝と夜の霧吹きのみで十分な湿度を保つことができ、週に一度カエルをお風呂に入れてソイルを水で洗ってまたカエルを置いて終了。糞も、黒い泥のような塊なので分かりやすいですが、気付かなくても分解力がすさまじいので糞尿をすべて分解してくれ、まったくの無臭になります。またソイルは誤食しても糞として排出してくれるので安全面でも問題ありません。高品質な機能で手軽な扱いやすさと文句の付け所がありません。
暖房器具はケージが小さいのであればパネルヒーターだけでも十分です。床全面を温めるのではなく半分くらいにして逃げ場を作ってあげてください。

ケージが広かったり寒い地域では暖突も設置してあげてください。サーモスタットも一緒に設置すると自動で温度を維持してくれるのでとても楽になります。


シンプルなアナログ湿・温度計。温度は22度~28度、朝晩に床材に霧吹きをしてあげて湿度を60%~70%にしてあげてください。
ほとんど土の中に潜っていて動く事がほとんどないので土と水場のシンプルなレイアウトで良いと思います。
エサ
ツノガエルは完全肉食性です。コオロギ、ミルワームなどの昆虫・メダカ、ドジョウ、金魚等の魚類・マウス・人工飼料などがエサとして適しています。生きたエサを与える事に抵抗がある方も多くいらっしゃる事から、現在は人工飼料のみで飼育するスタイルが主流になっています。神経質な個体などでは人工飼料に餌付かず、生餌を与えなければならないケースもありますが、基本的に人工飼料での単一給餌が最も安全で安心して飼育できます。
ツノガエルは目の前に来たものを丸のみしようとするので、指を噛まれると歯形がつき血が出るほど痛いので、木・竹製のピンセットや箸でエサをあげてください。ツノガエルのトラブルで一番多いのがエサの与えすぎによる消化器官へのダメージで、そのまま衰弱して最悪の場合死んでしまいますので、両目に収まるくらいのサイズのエサを週に二、三個くらい与えるだけにしてください。
他の商品のように練り餌を作る手間が無く食いつきも良く成分も良いのでおすすめのエサです。
まとめ


観賞用のカエルのペットとしてクランウェルツノガエルの特徴や飼育方法をご紹介しました。ベルツノガエルと比べるとツノが長かったり、顔つきはシャープでキリッとした顔つきになっていますが、飼育方法に関しては、ほとんど同じで人工飼料も食べてくれます。
かかりやすい病気としては消化不良から下痢、便秘になることがありますので、気温が低かったり餌の食べ過ぎに気を付けてあげてください。
糞などをこまめに取り除いて、環境の維持をしっかりとしておけば問題なく飼育できますので愛らしいカエルをペットにどうでしょうか?