今回ご紹介する作品は【メリー・ポピンズ リターンズ】【ヘアスプレー】【RENT/レント】【マンマ・ミーア!】【マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー】【イン・ザ・ハイツ】の6作品をネタバレしない程度に紹介します。
ストーリーはあってないようなもの、セリフも大部分が歌で、ミュージカル色が強い映画たちなので観る人を選ぶかもしれませんが何も考えずに音楽とダンスを楽しんでほしいです。
【メリー・ポピンズ リターンズ】(2018)
評価★3.7 おすすめ度83
監督:ロブ・マーシャル 脚本:デヴィッド・マギー 原作:パメラ・トラバース
出演者:エミリー・ブラント、リン=マヌエル・ミランダ、ジュリー・ウォルターズ、メリル・ストリープ、ベン・ウィショー、ディック・ヴァン・ダイク、コリン・ファース、エミリー・モーティマー、アンジェラ・ランズベリー、ジェレミー・スウィフト
ストーリー
恐慌を迎えたロンドン。バンクス家の長男・マイケルは自らの家族を持つ親になったが、金銭的にも厳しく、妻を亡くしたばかりで一家はピンチに陥っていた。そんな時、エレガントでマナーに厳しい魔法使いのメリー・ポピンズが、空から舞い降りる。
解説
1964年のディズニー名作ミュージカルの55年ぶりとなる続編。ディズニーらしい夢と魔法の世界が溢れる映画ですので前作を観ていなくても楽しめると思います。
全体的に子ども向けではありますが、美しいディズニー音楽とわくわくする映像で大人でも十分楽しめます。あっと驚くような演出やパワーアップしたアニメーションとの融合、迫力あるダンスや元気の出る歌で見どころ盛りだくさん。さらに本作では明確な悪役が出てくるので、子供たちにしっかり暗示させたり勇気を与えて、最後には家族愛やその他もろもろを取り戻すストーリーに元気を貰えます。
キャラクター設定からストーリー展開、音楽まで、とにかく制作陣の元祖メリーポピンズへの愛が伝わってきて、忘れかけてた子供のころの気持ちを思い出させてくれる、希望を持たせてくれる素敵なミュージカル映画です。
【ヘアスプレー】(2007)
評価★4.0 おすすめ度85
監督:アダム・シャンクマン 脚本:レスリー・ディクソン
出演者:ジョン・トラヴォルタ、ニッキー・ブロンスキー、ミシェル・ファイファー、クリストファー・ウォーケン、クイーン・ラティファ、ザック・エフロン、ブリタニー・スノウ、アマンダ・バインズ、ジェームズ・マースデン、イライジャ・ケリー、アリソン・ジャネイ、ジェリー・スティラー、ポール・ドゥーリイ、ジョン・ウォーターズ
ストーリー
60年代のボルチモア。ハイスクールに通うトレイシーは、人気TV番組に出演して踊ることを夢見ていた。ある日、トレイシーは母親の反対を押し切って番組のオーディションに参加するが、番組の中心メンバー・アンバーとその母親に追い払われてしまい…。
解説
人種差別が色濃く残る60年代のボルチモアを舞台に、夢を諦めない女子高生の奮闘を描くミュージカル映画。
黒人差別を初めとした様々な“差別”をテーマに深く深く切り込んでいるのに、ここまでユーモアたっぷりに明るく楽しいテイストに出来ているので多くの人が観やすいと思います。色んな豪華キャストがいて全員キャラがしっかり立っていますので印象にとても残り、立場的に悪役のキャラはいますが茶目っ気があるので嫌いになれません。ジョン・トラヴォルタをあそこに配役したセンス。
歌もダンスもずっと楽しく、ストーリー展開がスリルあり、ロマンスありで飽きさせず、終始明るく前向きに人種問題などを考えらさせられ、自分のコンプレックスや好きになれない部分を、全部ひっくるめて丸ごと包み込んでくれるような、私は私のままでいいんだと思わせてくれるような作品です。
【RENT/レント】(2005)
評価★3.9 おすすめ度80
監督:クリス・コロンバス 脚本:スティーヴン・チョボスキー
出演者:ロザリオ・ドーソン、アダム・パスカル、アンナ・ディーヴァー・スミス、ウィルソン・ジェレマイン・ヘレディア、トレイシー・トムズ、テイ・ディグス、ジェシー・L・マーティン、イディナ・メンゼル、サラ・シルヴァーマン、ダニエル・ロンドン、アーロン・ローア、ロッド・アランツ、アンソニー・ラップ、ジョエル・スウェトウ、スティーヴン・ペイン、マッケンジー・ファージェンズ、ジェイソン・フォスター、クリス・チョーク、リサ・コーエン、ケヴィン・ヘイガン、ブライアン・ディレイト
ストーリー
1989年、ニューヨーク。イースト・ヴィレッジで毎月の家賃も払えないような生活を送る若きアーティストたち。彼らは犯罪、エイズ、ドラッグ、同性愛、友の死など、さまざまな問題に直面しながらも、愛や友情を信じ、夢に向かって今日を生き抜いていく。
解説
Rentの登場人物はNYに住む今日を生きるのに必死な若者たち。煌びやかなラブロマンスやコメディやファンタジーではないミュージカル映画。
それぞれが抱える悩みや社会問題に焦点が当てられて色んなストーリーを魅せられます。かなりメッセージ性の強い曲が多く、ただ聴いてて楽しいだけじゃなくて心にも届いてきます。差別、HIV、LGBTQなどのマイノリティにフォーカスしており、彼らの生きづらさがひしひしと伝わってきます。未来も過去もなく今この瞬間をいかに生きるか、こみあげる怒りや不満や葛藤をそのままぶつけるような数々の名曲に痺れます。
夢を持った仲間たちと支え合って自分らしく生きようという姿に力を貰え、目の前の生活に苦しんでる社会の底辺にいる若者たちの物語だけど、不幸や絶望よりも、彼らの前向きでパワフルな姿勢に圧倒されるような、かっこいい作品です。
【マンマ・ミーア!】(2008)
評価★3.7 おすすめ度82
監督:フィリダ・ロイド 脚本:キャサリン・ジョンソン
出演者:アマンダ・セイフライド、メリル・ストリープ、ステラン・スカルスガルド、ピアース・ブロスナン、ナンシー・ボールドウィン、コリン・ファース、ヘザー・エマニュエル、レイチェル・マクダウォール、ジュリー・ウォルターズ、クリスティーン・バランスキー、ドミニク・クーパー
ストーリー
ギリシャのリゾート島で小さなホテルを経営するドナの娘・ソフィは、結婚式を目前に控えていた。父親を知らずに育った彼女は、ドナに内緒で母のかつての恋人たちに式の招待状を送る。結婚式前日、何も知らない元恋人3人が島にやってくるが…。
解説
ABBAの楽曲を使用したミュージカル映画。物語の半分くらいを歌唱シーンが占めてそうなくらいミュージカル要素が多いですが、物語を邪魔しすぎていないのでミュージカルが苦手な人でもまだ観やすいと思います。
ストーリーは主人公ソフィが自身の結婚式に父親候補を招待して本当の父親を探す話。個人の感情を爆発させたり自由な演出ができ、観てて幸せになれたり、一緒に歌ったり踊ったりして楽しめるミュージカル映画は最高だなって思えるような作品だと思います。
ミュージカルと恋愛とコメディが混ざっていて、素敵な音楽と俳優さんたちの楽しそうな表情で楽しい気持ちになれる、年老いてからも恋愛はできるのだと希望をもらえる映画です。
【マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー】(2018)
評価★3.8 おすすめ度83
監督:オル・パーカー 脚本:オル・パーカー
出演者:リリー・ジェームズ、アマンダ・セイフライド、メリル・ストリープ、ドミニク・クーパー、ピアース・ブロスナン、ステラン・スカルスガルド、クリスティーン・バランスキー、コリン・ファース、シェール、ジュリー・ウォルターズ、ジェレミー・アーヴァイン、アンディ・ガルシア、ジョシュ・ディラン、ヒュー・スキナー、セリア・イムリー、ジェシカ・キーナン・ウィン、アレクサ・デイビーズ
【マンマ・ミーア!】の続編
ストーリー
エーゲ海に浮かぶカロカイリ島。ソフィは母・ドナとの夢だったホテルを完成させるが、ニューヨークでの生活に魅力を感じる夫・スカイとの間にかつてない危機が訪れていた。そんななか、ソフィの妊娠が発覚。彼女は思わず、若き日の母と自分を重ねるが…。
解説
母娘の物語で母親が主役となる前日譚。前作を観なくても群像劇的にそれなりに楽しめますが、一切の説明がなく各エピソードの根っこがわからないので、前作を観ていた方が圧倒的に楽しめます。
みんなが大好きなドナが他界、ソフィがホテルを再建し、リニューアルパーティーの準備中。それと並行して、3人のお父さんとの馴れ初めを含めた過去を巡りながら、ドナとソフィが交差するように過去と現在を行き来します。前作から10年経っているのにも関わらず、色褪せないキャラクターがそこにはいて、とてもワクワクします。
前作と同様、ABBAの名曲ラッシュにのせてミュージカル仕立てで彩られる物語でラストは感動の場面もキッチリ用意されていて、前作同様今作も高水準のクオリティで純粋に娯楽作として楽しめる作品になっています。
【イン・ザ・ハイツ】(2021)
評価★4.0 おすすめ度88
監督:ジョン・チュウ 脚本:クイアラ・アレグリア・ヒューズ
出演者:アンソニー・ラモス、コーリー・ホーキンス、レスリー・グレイス、メリッサ・バレラ、オルガ・メレディス、ダフネ・ルービン=ヴェガ、グレゴリー・ディアス四世、ステファニー・ベアトリス、ダーシャ・ポランコ、リン=マヌエル・ミランダ、ジミー・スミッツ、スーザン・プルファー、マーク・アンソニー、アリアナ・グリーンブラット
ストーリー
ニューヨークのラテン系移民街、ワシントン・ハイツで育ったウスナビたちは、それぞれの夢に向かって歩きだそうとしていた。一方、街の住人たちに住む場所を追われる危機が訪れる。そんななか、突如大停電が発生し、ウスナビたちの運命が大きく動きだす…。
解説
ニューヨークのワシントンハイツ、ドミニカやプエルトリコなど、ラテン系移民がテーマのお話。ザ・ミュージカル!といった感じで本編のほとんどが歌&ダンスで、ラップ系の楽曲がとてもッコいいです。
貧しさから逃れるためにアメリカにやってきた主人公たちの祖父母世代や親世代、彼らが移民先のアメリカで受けた悲しみは今も残っており、そんな中で自らのアイデンティティや夢に葛藤する若者たちの想いが歌とダンスに込められています。とはいえ作品全体の雰囲気は軽やかなので、ぜひ気軽に見て欲しいです。
ストーリーはあってないような若者たちの群像劇ですが、圧倒的な歌と踊りが観る者を釘づけにします。色彩豊かなきらびやかな映像とノリノリの音楽であっという間の2時間半で、疲れを吹き飛ばすようなエネルギーに満ちた作品だと思います。
まとめ(評価とおすすめ度)
タイトル | 評価★ | おすすめ度 |
【メリー・ポピンズ リターンズ】 | ★3.7 | 83 |
【ヘアスプレー】 | ★4.0 | 85 |
【RENT/レント】 | ★3.9 | 80 |
【マンマ・ミーア!】 | ★3.7 | 82 |
【マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー】 | ★3.8 | 83 |
【イン・ザ・ハイツ】 | ★4.0 | 88 |
テーマは重くも明るく前向きなのがミュージカルのいい所かもしれません。ミュージカルが苦手な私でも楽しめるくらい音楽も素晴らしいです。
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