今回ご紹介する作品は【ジェントルメン】【ピエロがお前を嘲笑う】【ハスラーズ】【スナッチ】【ラッキーナンバー7】の5作品をネタバレしない程度に紹介します。
クライム映画は犯罪を題材にした映画で犯罪映画とも称されます。特に多いのが強盗もの、詐欺・泥棒もの、殺人ものが多く、まれにサイコホラーの要素があるものもあります。
【ジェントルメン】(2020)
評価★3.9 おすすめ度87
監督:ガイ・リッチー 脚本:ガイ・リッチー
出演者:マシュー・マコノヒー、チャーリー・ハナム、ミシェル・ドッカリー、ジェレミー・ストロング、コリン・ファレル、ヘンリー・ゴールディング、ヒュー・グラント、ジェイソン・ウォン、クリス・エバンジェルー、エリオット・サムナー、クロエ・アロースミス、ブリタニー・アッシュワース、ラッセル・バロ
ストーリー
長年にわたり、大麻の大量栽培と販売で財を成したミッキーが引退するという噂が流れ、暗黒街に激震が走る。巨額の利権を手に入れるため、ユダヤ人大富豪やゴシップ紙の編集長、探偵、マフィア、さらに下町のチーマーまで参戦し、大麻王の跡目争いが始まる。
解説
緻密な脚本でスタイリッシュなクライム物を得意とするガイ・リッチーが、監督、製作、原案、脚本までやった入魂の一本。激シブな男たちが繰り広げる騙し合い。ファッションも超オシャレでイケオジのオンパレード。
探偵が調査内容をある人物に話している様子が描かれます。その調査内容が物語内物語として並行して描かれるという二重構造のお話で、終盤で2つの物語は一つに融合してエンディングを迎えます。尾行している人が尾行されてたり、はめたと思ったらはめられてたりと、マウントの取り合いに気が抜けません。
麻薬を巡る血生臭いマフィアの抗争が話の主軸なのに、登場人物のやり取りは洒落ていて清潔感さえあり、テンポのいい編集と軽妙な語りで進み、裏の裏をかく華麗なる騙し合いのスリリングなクライムサスペンスアクション作品です。
【ピエロがお前を嘲笑う】(2014)
評価★3.7 おすすめ度82
監督:バラン・ボー・オダー
出演者:トム・シリング、エリアス・ムバレク、ヴォータン・ヴィルケ・メーリング、アントニオ・モノー・ジュニア、ハンナー・ヘルツシュプルング
ストーリー
突然警察に出頭した天才ハッカー・ベンヤミン。国内のシステムを手当たり次第ハッキングして世間を混乱させ、殺人事件への関与まで疑われて国際指名手配されたベンヤミンは、これまでのいきさつを語り始める。しかし、彼の自供はつじつまが合わず…。
解説
目立つことなく透明人間のように日常を送りたいと思っていた主人公が、あることをきっかけに天才ハッカー集団として世間を騒がせるスリル爽快ストーリー!かと思いきや、最後に全て覆される予想外の展開に。
前半は少し退屈なハッキングによる犯罪を描いていますが、これらは伏線を張っているのであって、後半への長い前振りとなっています。後半からはテンポが良く、ストーリーにスピード感があり引き込まれると思います。全体的にオシャレなポイントが多く、ダークウェブを地下鉄で表現していたり、劇中流れる音楽もカッコいいです。
マインドファックムービー(驚きのどんでん返し映画)と銘打っているだけあって誘導が本当に上手で、何重ものトリックの張り方が見事で、ちゃんと伏線回収もしてくれるのでスッキリ綺麗に騙される映画となっております。
【ハスラーズ】(2019)
評価★3.5 おすすめ度80
監督:ローリーン・スカファリア 脚本:ローリーン・スカファリア
出演者:コンスタンス・ウー、ジェニファー・ロペス、ジュリア・スタイルズ、キキ・パーマー、リリ・ラインハルト
ストーリー
幼少の頃に母に捨てられたデスティニーは、祖母を養うため、ストリップクラブで働き始める。そこで彼女はトップダンサーのラモーナと姉妹のように親しくなり、大金を稼ぐようになる。しかし、2008 年に起きた金融危機により、ダンサーたちは大打撃を受け…。
解説
男性社会に搾取、消費され続けるストリッパーたちが、リーマンショック以降も責任を取らず、カネと権力をばら撒き続けるウォール街の男たちにリベンジする犯罪ドラマ。
50オーバーとは思えない鍛え上げた体で圧巻のポールダンスを披露するジェニファー・ロペス。カリスマ性にあふれ、それでいて等身大の生活感も感じさせるラモーナをキャリア最高の演技で体現しています。コントロールから解き放たれ、シスターフッドで立ち向かう女性たちの心情をジャネット・ジャクソンら90からゼロ年代のディーヴァたちの楽曲が代弁しています。
実話をもとにした作品のせいか、スカッとできる内容では無いですが、犯罪に手を染めていく過程、その後転落していく様子が淡々と描かれていて、とてもリアルで、テーマは重いですが超純粋な友情ストーリーで分厚い人間ドラマ作品です。
【スナッチ】(2000)
評価★3.8 おすすめ度85
監督:ガイ・リッチー 脚本:ガイ・リッチー
出演者:ベニチオ・デル・トロ、デニス・ファリナ、ヴィニー・ジョーンズ、ブラッド・ピット、ラデ・シェルベッジア、ジェイソン・ステイサム、アラン・フォード、マイク・リード、ロビー・ギー、レニー・ジェームズ、ユエン・ブレムナー、ジェイソン・フレミング、サム・ダグラス、エイド、アダム・フォガティ、スティーヴン・グレアム
ストーリー
86カラットもの巨大なダイアモンドを盗み出すことに成功したフランキー率いる強盗団。だが盗品をニューヨークで待つボスのアビーに届ける道中、ギャンブル中毒のフランキーはロンドンで賭博がらみのボクシングを開催するノミ屋に立ち寄り拉致されてしまう。
解説
宝石を巡るバカな男達の騒動。いろんな登場人物の話がラストに向けて収束していくパルプフィクション的な作品。
いろんな話がちょっとずつ絡んで来て最後そうなるか!の展開。登場人物が多いので名前が覚えにくいですが、ユーモア溢れる会話劇でキャラクター全員を魅力的に魅せる天才的な脚本に音楽もずっと流れてて、人が死ぬのにこんなに楽しく観れる映画は中々ないと思います。複雑なストーリー構成にも関わらず、まったく複雑に感じさせない巧みな演出力、会話もストーリーもよく考えられていて、いい意味でB級映画感が溢れています。
豪華キャストに映画だからこそ出来る演出と爽快な映像表現を存分に叩きつけてくれ、観客を1ミリも飽きさせないどころか、オープニングから観客の心を鷲掴みにするスピーディかつスタイリッシュな映像作品です。
【ラッキーナンバー7】(2006)
評価★3.6 おすすめ度84
監督:ポール・マクギガン :脚本:ポール・マクギガン
出演者:ジョシュ・ハートネット、ブルース・ウィリス、ルーシー・リュー、モーガン・フリーマン、ベン・キングズレー、スタンリー・トゥッチ、ピーター・アウターブリッジ、マイケル・ルーベンフェルド、ケヴィン・チャンバーリン、ドリアン・ミシック、ミケルティ・ウィリアムソン、サム・ジェーガー、ダニー・アイエロ
ストーリー
仕事をクビになり、恋人には浮気され、住む場所も失った不運続きの青年スレヴン。間借りしようとニューヨークで暮らす友人ニックを訪れるが、ニックは不在。勝手に部屋に上がり込んだ彼は、借金の取り立てに来たギャングにニックと間違われて拉致され…。
解説
ジョシュ・ハートネット、ブルース・ウィリス、ルーシー・リュー、モーガン・フリーマン、ベン・キングズレーと豪華キャスト陣によるクライムサスペンス。
豪華メンバーで軽い感じのどんでん返し映画。コミカルすぎず深刻すぎず気楽に観ることができます。序盤は人違いで巻き込まれた主人公と共に観ている側も?となりますが、ラストで昔の事件との繋がりと共に何が起こっていたかの答え合わせがあります。普通の映画なら金髪美女に当てる役柄をアジア人のルーシー・リューが演じているのが新鮮で、とにかく可愛くて唯一の癒しキャラになっています。
ストーリーの見せ方もよく、伏線がきっちり回収され、どんでん返しも含めて、最後に明かされる事実もキレイに纏まってますし、脚本が巧妙で終始飽きることなく楽しめる作品です。
まとめ(評価とおすすめ度)
タイトル | 評価★ | おすすめ度 |
【ジェントルメン】 | ★3.9 | 87 |
【ピエロがお前を嘲笑う】 | ★3.7 | 82 |
【ハスラーズ】 | ★3.5 | 80 |
【スナッチ】 | ★3.8 | 85 |
【ラッキーナンバー7】 | ★3.6 | 84 |
【ハスラーズ】は実話をもとにしているので他の作品とは少し種が異なるかも
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