今回ご紹介する作品は【ピッチ・パーフェクト】【ピッチ・パーフェクト2】【ピッチ・パーフェクト ラストステージ】【ハートビート】【ハートビート ネクストステージ】【バーレスク】【ドリームガールズ】【シカゴ】の8作品をネタバレしない程度に紹介します。
どこかできいたことがある音楽に素晴らしい歌に踊りを楽しめる映画作品たちです。
【ピッチ・パーフェクト】(2012)
評価★3.8 おすすめ度85
監督:ジェイソン・ムーア 脚本:ケイ・キャノン
出演者:アナ・ケンドリック、スカイラー・アスティン、レベル・ウィルソン、アダム・ディヴァイン、アンナ・キャンプ、ブリタニー・スノウ、ジョン・マイケル・ヒギンズ、エリザベス・バンクス、アレクシ・ナップ、エスター・ディーン、ハナ・メイ・リー、デヴィッド・デル・リオ、ジョン・ベンジャミン・ヒッキー、フレディ・ストローマ、ジェイコブ・ワイソッキ、ジェイソン・ジョーンズ、ドナルド・フェイソン、ジャド・ローマンド、クリストファー・ミンツ=プラッセ、ドリュー・シーリー
ストーリー
音楽業界で活躍する夢を持ちながらも、父親に説得されて渋々大学に入学したベッカは、スカウトされて女性アカペラ部「バーデン・ベラーズ」に入部する。ファット・エイミーら個性的な部員たちと出会い、全国大会出場目指して練習に励むベッカだったが…。
解説
友達も作らない主人公が、アカペラサークルで出会った最高の仲間と共に成長する話。ピッチパーフェクトはアカペラなので歌う理由?がちゃんとしていてミュージカル映画苦手な人でも観れると思います。
お話全体の流れとしては、バラバラだった女の子たちがあることをきっかけに皆同じ方向を向いて目標達成のために頑張るシスターフッド映画で、特別新しいという訳ではないかもしれませんが、とにかくアカペラシーンがテンション上がります。愉快なメンバーたちと素晴らしい演奏の数々に、物語のテンポの良さとややブラックなジョークの挟み方もとても良いです。それでも下品で笑えないシーンもあるし、アジア人を下に見てたり、分かりやすいオタクへのスクールカーストとか、ひと昔前のノリは少し気になるかもしれません。
物語は単純明快、友情や恋愛を育んでいく青春王道ストーリーでハッピーな映画で、青春ものや音楽が好きな人におすすめでき、音楽が単純に楽しめますし、アカペラアレンジやマッシュアップが最高な作品だと思います。
【ピッチ・パーフェクト2】(2015)
評価★3.8 おすすめ度85
監督:エリザベス・バンクス 脚本:ケイ・キャノン
出演者:アナ・ケンドリック、レベル・ウィルソン、ヘイリー・スタインフェルド、エリザベス・バンクス、ブリタニー・スノウ、ケイティ・セガール、スカイラー・アスティン、アダム・ディヴァイン、アンナ・キャンプ、アレクシ・ナップ、ハナ・メイ・リー、ビアギッテ・ヨート・スレンセン、ジョン・ホッジマン、ジェイソン・ジョーンズ、ジョン・マイケル・ヒギンズ、スヌープ・ドッグ、デヴィッド・グロスマン、キーガン=マイケル・キー、ショーン・カーター・ピーターソン、ブレア・グラント、ケイ・キャノン、ロージー・オドネル、ロージー・ペレス、アダム・レビーン、クリスティーナ・アギレラ、ファレル・ウィリアムズ、リッチー・モンゴメリー、フレディ・ストローマ、ベンジャミン・ウッド、ベン・プラット、エスター・ディーン
【ピッチ・パーフェクト】の続編
ストーリー
全米大会3連覇を達成し、勢いに乗る女子大生アカペラグループ「バーデン・ベラーズ」。だが、大統領の誕生日を祝う式典で失態を犯し、活動停止に。唯一与えられた汚名返上のチャンスは、世界大会での優勝。果たして彼女たちは勝利を掴むことができるのか…?
解説
大学のアカペラ部に所属する学生たちの青春を描いたアカペラミュージカル映画シリーズ2作目。全国大会を制覇した彼女達、次に目指すは世界制覇。
前作に引き続き安定の面白さ+アカペラ(音楽)だけでも楽しめますが、今作は学生作品らしい青春っぽい感じが強めで卒業前の不安や葛藤、試練を乗り越える力や友情など、規模が大きくなったストーリーもしっかりしています。相変わらず、ギャグセンスは下品か不謹慎か偏見差別からなるディスリが多いですが、ブラックジョークだけじゃなく安心して笑えるジョークもたくさんあり、面白さ(コメディ)ばかりに振り切らず、斬新さや痛快さはないものの安定して楽しめる作品になっています。
前作同様、個性がマッシュアップされてどんどん素敵なハーモニーになっていくシスターフッド映画で、前作に比べてキャラクター描写が少ないですが個性豊かなキャラクターたちは楽しく音楽やストーリーはパワーアップしていて、前作が好きだった人は必ず観るべき作品だと思います。
【ピッチ・パーフェクト ラストステージ】(2017)
評価★3.8 おすすめ度85
監督:トリッシュ・シー 脚本:ケイ・キャノン
出演者:アナ・ケンドリック、レベル・ウィルソン、ヘイリー・スタインフェルド、ジョン・リスゴー、アンナ・キャンプ、エリザベス・バンクス、ルビー・ローズ、ブリタニー・スノウ、アンナ・カンピオン、アレクシ・ナップ、スカイラー・アスティン、アダム・ディヴァイン、ケイティ・セガール、ベン・プラット、ハナ・メイ・リー、エスター・ディーン、ビアギッテ・ヨート・スレンセン
【ピッチ・パーフェクト2】の続編
ストーリー
世界大会で優勝し、バーデン大学を卒業したベラーズの面々は、輝かしい学生時代とは異なりキャリアも恋も絶不調。そんななか、ベラーズ再結成のチャンスを得た彼女たちは、かつての栄光を取り戻そうと大張り切り。だが、参加バンドはこれまで以上に強敵で…。
解説
前2作では新入生、そして先輩という学生生活でのアカペラサークルでの活動を描いてしましたが、本作では卒業して社会人になっていったメンバー達が、そのなかなか上手くいかないモヤモヤを再結集する事で奮起していくストーリー。
毎度お馴染みの破茶滅茶で下ネタも多いおバカコメディですが、彼女達がアカペラで歌い出すと一気にその美声に魅了され惹き込まれます。前作までは、どんなに感動しても『大学生たちの青春ムービー』だったものが、社会に出た彼女たちを再び青春させたことで『社会人たちの青春ムービー』になり、人生に悩んでいる人、働きながら夢に向かって頑張ってる人、そんな大人たちへの応援ムービーにもなっているのではないかと思います。
ラストステージということもあって、本編はもうお祭り騒ぎツッコミどころ満載な感じは否めませんが、歌唱パートは画面に見入ってしまい、ぶれない作風とシリーズの色を最後まで貫き通して、きれいに完結させたのは素晴らしい作品だと思います。
【ハートビート】(2016)
評価★3.7 おすすめ度84
監督:マイケル・ダミアン 脚本:ジーン・ダミアン、マイケル・ダミアン
出演者:キーナン・カンパ、ニコラス・ガリトゼイン、ジェーン・シーモア、ソノヤ・ミズノ、ポール・フリーマン、マヤ・モルゲンステルン
ストーリー
夢を叶える街・ニューヨーク。プロのバレエダンサーになるため上京してきたルビーは、ある日地下鉄でバイオリンを演奏するイギリス人青年・ジョニーと出会う。2人は徐々に惹かれ合っていくが、ルビーが奨学金資格剥奪のピンチに直面し…。
解説
バレエダンサーを目指すルビーと野良バイオリン弾きのジョニーが出会ってコンテスト優勝を目指す話。
コンテンポラリーダンスにバレエ、クラシック、ストリートダンス、ヴァイオリンには歪んだエフェクトをかけてロック風に…とジャンル全部詰めました…!を”ごちゃ混ぜのデタラメ”と言われたら、それはそうかもしれませんが、ジャンルの融合による新しい表現を直球で賛美するテーマ。バレエ×hip-hop+バイオリン、クラシックとモダンの融合により、何とも小気味良いステップで物語が進み、飽きずに最後まで観れます。
ストーリーはあってないようなものですし、恋愛要素に関する演出やカメラワークなんて安っぽ過ぎてビックリするかもしれませんが、本物にこだわった音楽とダンスは見応え十分ですし眠らせておくには実に惜しい作品だと思います。
【ハートビート ネクストステージ】(2018)
評価★3.9 おすすめ度87
監督:マイケル・ダミアン 脚本:ジーン・ダミアン、マイケル・ダミアン
出演者:ジェーン・シーモア、トーマス・ドハーティ、エース・バッティ、ジュリエット・ドハーティ、キカ・マーカム、ジョシュア・シンクレア=エヴァンス
【ハートビート】の続編ですがストーリーの繋がりは無し。
ストーリー
舞台のオーディションに合格したダンサーのバーロウは、主役の降板に伴い、著名な振付師・ザンダーから代役に抜擢される。一方、その舞台でピアニストの仕事を得たチャーリーは、ひたむきなバーロウに惹かれながらも、彼女とザンダーの関係に苦悩する。
解説
ブロードウェイを舞台に、夢を掴みきれないピアニストとフリーダンスにかけるダンサーのハートフルストーリー。
”音楽とダンスの融合”その点では前作の同様ですが、今作はピアノとダンス、しかもブロードウェイ作品を作る、っていうのが下地にあるので、ストーリーとしては解かりやすいかと思います。ラストの舞台はやはり圧巻!演出も含め、舞台として作ってあるからこそ、そこにいるような、そこで観ているような気分にもなり、素晴らしいです。余韻を残さず、エンドロールになるのも舞台を観てるみたいで良いと思います。
オーディションのシーンでオーディション監督が「ルックスも選考基準だ」との台詞があった通り、ヒロインに想いを寄せる若きピアニスト役のハリー・ジャーヴィスを含め、登場人物が美男美女揃いでダンスミュージカルの舞台の世界観として実に目に優しく、舞台シーンで使われる音楽も美しくとても耳に残る作品となっています。
【バーレスク】(2010)
評価★4.1 おすすめ度89
監督:スティーヴ・アンティン 脚本:スティーヴ・アンティン
出演者:シェール、クリスティーナ・アギレラ、エリック・デイン、キャム・ギガンデット、ジュリアン・ハフ、アラン・カミング、ピーター・ギャラガー、クリステン・ベル、スタンリー・トゥッチ、ディアナ・アグロン、グリン・ターマン、ジェームズ・ブローリン
ストーリー
自慢の歌声を武器に、スターを夢見て田舎からロサンゼルスに出てきたアリは、ナイトクラブ「バーレスク」に足を踏み入れる。セクシーなダンサーたちによるゴージャスなショーに魅了されたアリは、経営者のテスと出会い、ウェイトレスとして働き始めるが…。
解説
貧乏で何もなくて普段はちょっと抜けてる女の子が、歌声を武器に夜のショークラブでのしあがっていくお話。
ストーリーはよくあるサクセスストーリーですが、クリスティーナ・アギレラの圧倒的歌唱力・ダンス・パフォーマンス・魅力を思う存分に堪能出来き、大御所シェールの圧倒的な存在感の映画。「ほんとのバーレスクを描いていない」等々アメリカでは批判の声もあったみたいですが、そもそもバーレスク文化になじみのない日本人にとっては、これくらいの描き方が分かりやすくてちょうどいいと思います。
わきを固める役者も素晴らしくそれぞれのキャラクターも光っていますし、楽曲もいろんなジャンルになっていてどれも良い曲で、誰にでも夢を掴むチャンスがあることを深く心に刻まれ、女性なら特に何度でも観たいと思える作品です。
【ドリームガールズ】(2006)
評価★3.6 おすすめ度85
監督:ビル・コンドン 脚本:ビル・コンドン
出演者:ジェイミー・フォックス、ビヨンセ、エディ・マーフィ、ジェニファー・ハドソン、アニカ・ノニ・ローズ、ダニー・グローヴァー、キース・ロビンソン、シャロン・リール、ヒントン・バトル、ジョン・リスゴー、ロバート・チッチーニ、ジョン・クラシンスキー
ストーリー
デトロイトの3人組・エフィー、ローレル、ディーナはコーラスグループ「ドリーメッツ」を結成し、ニューヨークへ旅立つ。野心家のカーティスに見出された彼女たちは、大スター、ジェームズ・“サンダー”・アーリーのバックコーラスに抜擢されるが…。
解説
1960〜1970年台の人種差別が激しい時代に音楽で勝ち上がっていくサクセスストーリー。
ブロードウェイ·ミュージカルが原作のミュージカル映画ですが、伝説的黒人女性のボーカルグループ『ザ・スプリームス』とリードボーカルのダイアナ·ロス、彼女たちが所属していたモータウン・レコードの創設者をモデルとした作品だけになかなか見応えのあるストーリーになっています。楽曲もパワフルで、ビヨンセ、ジェニファーハドソンの歌声が素晴らしく、ブロードウェイの内実・内情も予想通り泥臭く興味を引いてきます。
そのときのシーンや心情に合った歌が自然と流れますのでミュージカルが苦手な人でもまだ観やすいと思いますし、煌びやかな衣装、舞台、カメラワークに至るまでの美術から、名曲の数々、パワフルなショー、圧倒的なミュージカルシーンと、とにかく画面の絢爛たるさまにあっという間に時間は過ぎ去る作品です。
【シカゴ】(2002)
評価★3.8 おすすめ度83
監督:ロブ・マーシャル 脚本:ビル・コンドン
出演者:レネー・ゼルウィガー、キャサリン・ゼタ・ジョーンズ、リチャード・ギア、クイーン・ラティファ、ジョン・C・ライリー、テイ・ディグス、ルーシー・リュー、クリスティーン・バランスキー、コルム・フィオール、ドミニク・ウェスト、ジェイン・イーストウッド、チタ・リヴェラ、スーザン・マイズナー、マイア
ストーリー
1920年代のシカゴ。スターを夢見るロキシーは、自分を売り込むと嘘をついた浮気相手を射殺して逮捕される。一方、ロキシーが憧れる歌姫・ヴェルマも殺人罪で逮捕されていたが、彼女は敏腕弁護士・ビリーを雇い、悲運のスターとしてステータスを上げていた。
解説
殺人罪で投獄された女が、死刑を免れてあまつさえスターになるために獄中で奮闘する話。
他のミュージカルのように出来事を歌と踊りで伝えるのでは無く、起こったことをストレートに映したカットと、その出来事を舞台に例えて移したカット、その二つを織り交ぜて表現している点が映画でしかできない表現方法で、好き嫌いは別れると思いますが、ミュージカルとストーリーが上手く調和していて楽しめると思います。非人道的な行動にまでそういった表現を用いているところは一種の耽美主義と言えるかもしれませんが。
さすがのミュージカル映画といったところで、本当に劇場にいったかのようにダンスも鮮やかで魅惑的、映像も美しく華やかで、キャサリン・ゼタ・ジョーンズの美しさと華麗さに、終始目を奪われる作品になっています。
まとめ(評価とおすすめ度)
タイトル | 評価★ | おすすめ度 |
【ピッチ・パーフェクト】 | ★3.8 | 85 |
【ピッチ・パーフェクト2】 | ★3.8 | 85 |
【ピッチ・パーフェクト ラストステージ】 | ★3.8 | 85 |
【ハートビート】 | ★3.7 | 84 |
【ハートビート ネクストステージ】 | ★3.9 | 87 |
【バーレスク】 | ★4.1 | 89 |
【ドリームガールズ】 | ★3.6 | 85 |
【シカゴ】(2002) | ★3.8 | 83 |
全作品、ステージで歌う踊る系の作品となっていますね。圧巻のステージ、パフォーマンスを堪能できると思います。
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