今回ご紹介する作品は【ランボー ラスト・ブラッド】【グラディエーター】【狼の死刑宣告】【完全なる報復】【デス・ウィッシュ】の5作品をネタバレしない程度に紹介します。
シルヴェスター・スタローン、ラッセル・クロウ、ケヴィン・ベーコン、ジェラルド・バトラー、ブルース・ウィリスと豪華な親父たちを取り揃えております。
【ランボー ラスト・ブラッド】(2019)
評価★3.7 おすすめ度80
監督:エイドリアン・グランバーグ 脚本:Matthew Cirulnick、シルヴェスター・スタローン
出演者:シルヴェスター・スタローン、パス・ベガ、ルイス・マンディロア、シェイラ・シャー、イヴェット・モンリール、オスカル・ハエナダ
ストーリー
世界各地で戦いに身を投じてきたジョン・ランボーは、故郷・アリゾナで牧場を営みながら古くからの友人・マリアとその孫娘・ガブリエラと、“家族”として平穏に暮らしていた。ところが、ガブリエラがメキシコで人身売買カルテルに拉致されてしまい…。
解説
言わずと知れたシルヴェスター・スタローン主演のランボーシリーズの5作目にして完結作?。これまでのシリーズとはテーマというか作風が違って見え、とくにシリーズを観ていなくても楽しめると思います。
第1作目が公開されてから40年の月日が流れ、主演のシルヴェスター・スタローンも70歳をこえる。さすがにアクションの衰えは否めないが、得意のゲリラ戦術は健在です。かなり戦闘シーンがグロ目でオーバーキル感は否めなませんが、歳を取り哀愁漂ったランボーならではの戦い方と強さが分かる作品です。
対人身売買カルテルという社会性もあって軸がしっかりしており内容も分かりすく、続編もので、しかも主人公が年齢を重ねているものとしては良くまとめられている作品だと思います。
【グラディエーター】(2000)
評価★3.8 おすすめ度88
監督:リドリー・スコット 脚本:デヴィッド・フランゾーニ、ジョン・ローガン、ウィリアム・ニコルソン
出演者:ラッセル・クロウ、ホアキン・フェニックス、コニー・ニールセン、オリヴァー・リード、リチャード・ハリス、デレク・ジャコビ、ジャイモン・フンスー、デヴィッド・スコフィールド、ジョン・シュラプネル、トマス・アラナ、ラルフ・モーラー、スペンサー・トリート・クラーク、デヴィッド・ヘミングス、トミー・フラナガン、スヴェン=オリ・トールセン、オミッド・ジャリリ
ストーリー
西暦180年、大ローマ帝国。マキシマス将軍は、アウレリウス皇帝から次期皇帝の地位を約束されるが、それを知った皇帝の息子・コモドゥスは父親を殺害。反逆罪で捕らえられたマキシマスは間一髪逃げ延びるが、剣闘士奴隷として生きることを余儀なくされる。
解説
英雄から奴隷、そして剣闘士に。復讐に駆られた男が復讐を果たすまでのドラマ。
主人公のマキシマス演じるラッセル・クロウは文句なしでカッコよく名演ですが、皇帝コモドゥス演じるホアキン・フェニックスがインパクトがあり凄くハマり役です。単にラッセル・クロウが殺しまくる物語では無く、英雄の活躍、王の寵愛、暗殺、裏切、家族の惨殺、自暴自棄、剣闘士としての戦い、友情、ロマンス、近親愛、復讐、策略、悲願達成、家族との再会、自由とあらゆる要素が込められております。コモドゥスに関しては父との拗れた関係性が諸悪の根源なので、家族というテーマの奥深さを思い知らされます。
長尺の歴史映画ですがエンタメ感が強くて観やすく、視覚効果とアクションでたたみかけてくるのでは無く、設定や美術の作り込み、息の詰まる展開に圧倒され、人としてどうあるべきかも学べる良い作品だと思います。
【狼の死刑宣告】(2007)
評価★3.7 おすすめ度83
監督:ジェームズ・ワン 脚本:イーアン・マッケンジー・ジェファーズ
出演者:ケヴィン・ベーコン、ケリー・プレストン、ジョン・グッドマン、ジョーダン・ギャレット、スチュアート・ラファティ、アイシャ・タイラー、ギャレット・ヘドランド、エディ・ガテギ、マット・オリアリー、リー・ワネル、リッチ・セラウロ
ストーリー
妻と2人の息子と幸せな生活を送るニックは、ある日ガソリンスタンドでギャングの襲撃に遭遇し、目の前で息子を殺されてしまう。犯人は捕まるも、納得のいく刑罰を下せないことを知った彼は法廷で裁くことを断念。その後、怒りを抑えられないニックは…。
解説
ケビン・ベーコン扮する主人公が殺された家族の復讐を果たすシンプルなストーリー。ジェームズ・ワン監督の初アクション映画。
家族を殺された男がギャングに復讐していく話ですが、良くある勧善懲悪モノでは無く憎しみの連鎖が起こる結構重い展開になります。普通の良き父親が、復讐の狂気へ染まっていく様がしっかりと描かれて、息子の復讐にのめり込むあまり相手の世界に足を踏み入れてしまい、気がつくと憎んでいたはずの悪と同化してしまっていた自分の姿に気づく…。
ジェームズ・ワンらしいこだわりが詰まったアクション演出は没入感が凄まじく、地味な作品ですがとにかく無駄がない、飽きさせない、それでいてスリリングな作品だと思います。
【完全なる報復】(2009)
評価★3.5 おすすめ度87
監督:F・ゲイリー・グレイ 脚本:カート・ウィマー
出演者:ジェイミー・フォックス、ジェラルド・バトラー、レスリー・ビブ、ブルース・マッギル、コルム・ミーニイ、ヴィオラ・デイヴィス、マイケル・アービー、レジーナ・ホール、グレゴリー・イッツェン、エメラルド・エンジェル・ヤング、クリスチャン・ストールティ、アニー・コーレイ、リチャード・ポートナウ、マイケル・ケリー、ジョシュ・スチュワート、ロジャー・バート
ストーリー
フィラデルフィア。妻子と幸せに暮らすクライドの自宅にある夜、暴漢が侵入。家族を殺害した犯人は逮捕されるが、検事のニックが司法取引したため、極刑を免れる結果に。10年後、怒りに燃えるクライドは犯人のみならず事件関係者に壮絶な復讐を計画する…。
解説
復讐のため矛盾を抱えた法を破る男と検事として法を守る男。真の正義とは?司法制度の不備をテーマに、それぞれの正義が激突する白熱のクライムサスペンス。
序盤の陰鬱さや理不尽さで、まず陰鬱な気分になりますが、そこからの復讐が凄まじく、ただ淡々と復讐するのではなく10年間醸造された怒りをぶつけている感じが出ています。ジェイミー・フォックス演じる主人公の検事vsジェラルド・バトラー演じる犯人という構図なのですが、冒頭のシーンを見せつけられているのでどうしても犯人のクライドのほうに感情移入してしまいます。
妻子を殺された男が復讐の仇である犯罪者だけじゃなく、犯罪者に軽い罰しか与えなかった弁護士や司法関係の人間たちに次々と復讐していく展開はなかなか面白く、本来なら正義の立場であるはずの弁護士がある意味悪役であり、復讐のために戦う男が正義という意外性のある設定も良い。賛否が分かれるラストの終わらせ方はどこか悲しく切ないものがあり余韻を残す作品です。
【デス・ウィッシュ】(2018)
評価★3.5 おすすめ度80
監督:イーライ・ロス 脚本:ジョー・カーナハン 原作:ブライアン・ガーフィールド
出演者:ブルース・ウィリス、ヴィンセント・ドノフリオ、エリザベス・シュー、カミラ・モローネ、ボー・ナップ、ジャック・ケジー、カービー・ブリス・ブラントン、ディーン・ノリス、キンバリー・エリス、レン・キャリオー、マイク・エップス、ナタリー・ティボー、ロニー・ジーン・ブレヴィンズ、メランサ・ブラックソーン
ストーリー
救急救命の外科医、ポール・カージーは毎日犯罪に巻き込まれた患者の生死に立ち会っていた。彼の平穏の地は幸せな家庭だけだったが、ポールの留守に家族が何者かに襲われ、妻は死に娘は昏睡状態になってしまう。ところが、警察の捜査は進展を見せず…。
解説
ブライアン・ガーフィールドの小説を原作としたチャールズ・ブロンソン主演の【狼よさらば】(1974年)のリメイク版。主演はブルース・ウィリスで家族を奪われた男の復讐を描いたアクション作品。
全体的にはオリジナル版とあまり変わらない内容ですが、TwitterなどのSNSの登場など時代を感じるアレンジが加えられているのが面白いです。主人公が銃に対しては素人だから苦戦しながら銃撃戦を繰り広げていたのはある意味良い設定だと思います。ストーリーは特段目新しいものではなかったですが結構ハラハラもあり楽しめます。
ブルース・ウィリスのド派手じゃないアクションものですが、後半はかなり銃器慣れが早くていつものブルース・ウィリスで爽快感もあり、ラストのヒーロー映画みたいな終わり方も良く全体的にお勧めなダークヒーロー映画です。
まとめ(評価とおすすめ度)
タイトル | 評価★ | おすすめ度 |
【ランボー ラスト・ブラッド】 | ★3.7 | 80 |
【グラディエーター】 | ★3.8 | 88 |
【狼の死刑宣告】 | ★3.7 | 83 |
【完全なる報復】 | ★3.5 | 87 |
【デス・ウィッシュ】 | ★3.5 | 80 |
【ランボー ラスト・ブラッド】と【デス・ウィッシュ】はシルヴェスター・スタローンとブルース・ウィリスの安定のらしさ溢れる作品で、その他の作品も安定して面白いと思います。
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