今回ご紹介する作品は【グリーンブック】【最強のふたり】【オンリー・ザ・ブレイブ】【しあわせの隠れ場所】【LION/ライオン ~25年目のただいま~】の5作品をネタバレしない程度に紹介します。
実話ベースの映画作品は高確率でエンドロールの本人登場があるのでズルいですね(笑)どうしてもあれでもっていかれます。
【グリーンブック】(2018)
評価★4.2 おすすめ度92
監督:ピーター・ファレリー 脚本:ニック・ヴァレロンガ、ピーター・ファレリー、ブライアン・クリー
出演者:ヴィゴ・モーテンセン、マハーシャラ・アリ、リンダ・カーデリーニ、ドン・スターク、セバスティアン・マニスカルコ、P・J・バーン、ブライアン・ステパネック、ニック・ヴァレロンガ、イクバル・テバ、Ninja N. Devoe、トム・ヴァーチュー
ストーリー
時は1962年、トニー・リップはニューヨークの一流ナイトクラブで用心棒を務めていた。ある日、トニーは天才黒人ピアニスト、ドクター・シャーリーの運転手としてスカウトされる。なぜか彼は差別の色濃い南部での演奏ツアーを目論んでいて…。
解説
実話をベースに1900年代の差別問題にフォーカスしたこの作品は、心が痛くなるほどショッキングな模写が多いです。両極端な主役の2人が、お互いを尊重しながら旅を続けるこの作品は差別問題に切り込む一つの形であると思います。
ガサツでちょっとワルだけど素直で人情深いトニーと、几帳面で真面目なドクの凸凹なのに気の合う掛け合いがほっこりさせてくれるので、映画全体のバランスがとても良い。黒人差別と重いテーマを扱った作品ですが全体的に暗くなりすぎず楽しく観ることができました。
ユーモア溢れるストーリーで笑いも感動もありますが胸糞悪いシーンもあり、人種差別、そしてもっと人間を知るということを強く感じたのがこの映画の素晴らしい所だと思います。
【最強のふたり】(2011)
評価★4.1 おすすめ度90
監督:エリック・トレダノ オリヴィエ・ナカシュ脚本:エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ
出演者:フランソワ・クリュゼ、オマール・シー、アンヌ・ル・ニ、オドレイ・フルーロ、ジョセフィーヌ・デ・ミオー、クロティルド・モレ、アルバ・ガイア・クラゲード・ベルージ、シリル・マンディ、サリマタ・カマテ、Absa Diatou Toure、トマ・ソリベレ
ストーリー
不運な事故で頚椎(けいつい)を損傷し、日常生活のほとんどを介護に頼る大富豪のフィリップ。周囲の同情的な態度にうんざりしていたある日、新たな介護人募集の面接で青年・ドリスと出会う。ドリスの投げやりで不真面目な態度に、フィリップは興味を抱き…。
解説
凸凹コンビの支え合い、境遇の違う二人が分かり合う感動の実話。
重いテーマなのかと思いきや、テーマの押し付けがない、終始笑いながら楽しめた爽やかな映画です。違う世界を生きていた2人が新しいことを体験して、世界が少しずつ広がっていく様子、明るくなっていく様子が、すーっと心地よく入ってきます。ドリスが良くも悪くも遠慮なく、言動は観てるこっちがハラハラしますが、だからこそ裏表がなくフィリップとの友情が築けたのだと思います。
フィリップはドリスの前でだけ笑う。そしてその笑顔が何より幸せそう。表情がどちらも優しく変化していたところが名演技だと思います。ふたりが楽しそうに過ごしている姿を見るだけで、こちらまで嬉しくなるような素敵な映画です。
【オンリー・ザ・ブレイブ】(2017)
評価★4.0 おすすめ度87
監督:ジョセフ・コシンスキー 脚本:ケン・ノーラン
出演者:ジョシュ・ブローリン、マイルズ・テラー、ジェフ・ブリッジス、テイラー・キッチュ、ジェニファー・コネリー、ジェームズ・バッジ・デール、アンディ・マクダウェル、ジェフ・スタルツ、ベン・ハーディ、ナタリー・ホール、アレックス・ラッセル、ジェイク・ピッキング、ペル・ジェームズ、スコット・ヘイズ
ストーリー
堕落した日々を過ごしていたブレンダンは、恋人の妊娠をきっかけに森林消防団へ入隊する。地獄のような訓練の毎日を過ごしながらも、ブレンダンは仲間との信頼を築き、彼らの支えのなかで成長していく。しかし、そんな彼らを巨大山火事が待ち受けていた…。
解説
2013年に起こったアメリカ史上最悪の山火事の1つ、ヤーネルヒル火災をもとにした実話ベースの映画。
日本は森林火災の消防隊にあまり馴染みが無いのでとても新鮮な気持ちで観れると思います。燃え盛る火と尋常じゃないくらい早く燃え広がる炎の描写で、山火事の恐ろしさを心底感じさせられます。危険な現場へ出向き、死と隣り合わせの男たちの熱いバトルを描くお話です。彼らはヒーローですが誇張し過ぎずあくまで熱く仕事に向き合いながら、時には下世話な話で盛り上がり、時には家族や恋人の事で悩むただの男たちとして描かれていたのがリアルで印象的でした。
終盤は驚きの連続で、勇気を持ちどんなに危険な状況でも命をかけた本当のヒーロー達に心を揺さぶられる映画だと思います。涙なしではエンドロールは観れないかも。
【しあわせの隠れ場所】(2009)
評価★4.1 おすすめ度90
監督:ジョン・リー・ハンコック 脚本:ジョン・リー・ハンコック
出演者:サンドラ・ブロック、クィントン・アーロン、ティム・マッグロウ、キャシー・ベイツ、リリー・コリンズ、ジェイ・ヘッド、レイ・マッキノン、キム・ディケンズ、キャサリン・ダイアー、アンディ・スタール、トム・ノウィッキ、アドリアーニ・レノックス
ストーリー
夫とふたりの子供と暮らす裕福な主婦リー・アンは、凍える夜に出逢ったホームレスの少年マイケルを放っておけず、一家に迎え入れ面倒をみることに。やがてマイケルが持つアメフトの素質を見出したリー・アンはガムシャラに彼をサポートするのだが…。
解説
アメフト選手になった青年の実話を基にした物語。
素敵な両親に育てられたから素敵な子どもたちがいて、そこに彼が巡り会えたことは本当に奇跡だと思います。彼がフットボールで活躍するしない以前に人を信頼し安心できる場所、愛情を知れたことが一番良かったと思います。
とても優しい人たちが多く登場しますが、とにかく一家全員が素敵すぎる。親も子供も本当に素敵で、中でも母の強さに憧れます。だけど、それを理解してくれて、信じてくれる旦那さんも最高だと思います。
お金持ちだからできた話だけど、お金があってもそうそう出来る事ではないと思います。南部でも黒人差別をしないファミリーがいるんだよというのが根底に伝えられていて、優しさで溢れたサクセスストーリーでほっこりできる作品です。
【LION/ライオン ~25年目のただいま~】(2016)
評価★4.0 おすすめ度86
監督:ガース・デーヴィス 脚本:ルーク・デイヴィス
出演者:ルーニー・マーラ、ニコール・キッドマン、デヴ・パテル、デヴィッド・ウェナム、ナワーズッディーン・シッディーキー、パラヴィ・シャルダ、タニシュタ・チャテルジー、エイモン・ファーレン
ストーリー
オーストラリアで幸せに暮らす青年・サルー。インドで生まれた彼は5歳の時に迷子になり、家族と生き別れたままオーストラリアへ養子に出されたという過去があった。成人し、インドの家族への思いを募らせた彼は、自分の家を探し出そうと決意し…。
解説
インドで迷子になった5歳の少年が、25年後にGoogle Earthで故郷を探し出したという実話。タイトルのライオンの意味は、エンディングで解明されます。
広大な自然をとても綺麗に撮っていて、オープニングから引き込まれる素晴らしい映像です。前半のストリートチルドレンになるところからオーストラリアに渡るまでが時間を感じさせないくらいテンポよく進み、後半は一緒に自分探しをしているような感覚でラスト巡り会えた時には感動と共に安堵します。
サルーの子役の演技が素晴らしく特に喪失感に浸る演技が、演技とは思えないほどナチュラルで、よりこのストーリーに厚みを持たせています。
壮大で繊細なタッチで描かれていて熱気や疾走感と共に荒んだインド社会の影を映し出す、目を背けたくなる描写もありますが、美しく心温まるストーリーで感動できる作品だと思います。
まとめ(評価とおすすめ度)
タイトル | 評価★ | おすすめ度 |
【グリーンブック】 | ★4.2 | 92 |
【最強のふたり】 | ★4.1 | 90 |
【オンリー・ザ・ブレイブ】 | ★4.0 | 87 |
【しあわせの隠れ場所】 | ★4.1 | 90 |
【LION/ライオン ~25年目のただいま~】 | ★4.0 | 86 |
エンディングは映像が止まる最後の最後まで観てください。全作品もれなくエンドロールで実際の写真や動画、様々な真実が流れます。
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