今回ご紹介する作品は【ワンダー 君は太陽】【I am Sam アイ・アム・サム】【チョコレートドーナツ】【私の中のあなた】【タイタニック】【私の頭の中の消しゴム】の6作品をネタバレしない程度に紹介します。
好みや弱点の違いもありますし絶対に誰でも泣ける映画ってのは存在しないと思いますが、この作品のどれかは涙腺を刺激してくれると思います。ちなみに私はヒーローもので泣きます(笑)
【ワンダー 君は太陽】(2017)
評価★4.3 おすすめ度94
監督:スティーヴン・チョボスキー 脚本:スティーヴ・コンラッド 原作:R・J・パラシオ
出演者:ジュリア・ロバーツ、ジェイコブ・トレンブレイ、オーウェン・ウィルソン、マンディ・パティンキン、ダヴィード・ディグス、イザベラ・ヴィドヴィッチ、ダニエル・ローズ・ラッセル、ナジ・ジーター、ノア・ジュプ、ミリー・デイビス、ブライス・ガイザー、エル・マッキノン、アリ・リーバート
ストーリー
遺伝子疾患のため人とは違う顔で生まれてきたオギー。5年生で入学した学校で、オギーはいじめや裏切りなど初めての困難に出会うが、くじけそうになりながらも家族の愛を勇気に変えて立ち向かっていく。やがてそんな彼の魅力に周囲の生徒たちが気づき始め…。
解説
この物語は特別なオギーのお話ではなく、誰もが特別な輝きを持っていて、それによってみんなに起こるワンダー(奇跡)を描いた物語。王道だけど王道じゃない映画。
ストーリーはオギーの視点だけでなく、姉や友人の視点も交えながら進んでいきます。オギーが太陽ならその横にひっそりと埋もれがちな姉にもそれなりの苦悩があるなど、登場人物みんなが正にオギーを中心とした太陽系です。そのどれか1つでも欠けたら、このオギーの世界は成り立たなかった。登場人物の1人1人が主人公で皆が特別というメッセージが伝わってきます。
キャストの演技も素晴らしく、難しいテーマの映画ですが子役たちが見事に演じきっています。序盤から終わりまで泣き所がある、観終わった後に幸せな気分になれるそんな素敵な作品です。
【I am Sam アイ・アム・サム】(2001)
評価★4.0 おすすめ度90
監督:ジェシー・ネルソン 脚本:クリスティン・ジョンソン、ジェシー・ネルソン
出演者:ショーン・ペン、ミシェル・ファイファー、ダコタ・ファニング、ダイアン・ウィースト、ロレッタ・デヴァイン、リチャード・シフ、ローラ・ダーン、ブラッド・アラン・シルヴァーマン、ジョセフ・ローゼンバーグ、スタンリー・デサンティス、ダグ・ハッチソン、ロザリンド・チャオ、ケン・ジェンキンス、ウェンディ・フィリップス、マイケル・B・シルヴァー
ストーリー
7歳の知能しか持たないサムは、スターバックスで働きながらひとりで愛娘ルーシーを育てていた。だが、サムに養育能力がないと判断したソーシャルワーカーはルーシーを施設へ連行。ルーシーを取り戻したいサムは、エリート女性弁護士リタに依頼するが…。
解説
テーマが重たくて苦しいシーンもいくつかありますが、サムの優しい人柄やルーシーの可愛さ、周りの優しい人たちの存在があって、全体的にチャーミングでちょいちょい笑える作品です。
普段の2人を知っている人ほど優しくサポートしてくれて、普段の2人を知らない人ほど一般的な幸せを定義してくる。どんな環境であろうと結局は沢山の愛情をもって愛されて育つ子供が1番幸せだと思わされる作品です。サム親子とリタ親子の対比も良く、サムとリタがお互いを知ることによって自分に足りなかったものを埋めていくのもまた素敵です。
知的障害者の父役のショーン・ペンと子役のダコタ・ファニングの演技も完璧で、パパを見つめるダコタちゃんの表情に魅了されます。ラストはこれぞハッピーエンドと言わんばかりにスッと心が晴れる素敵なラストになっています。
【チョコレートドーナツ】(2012)
評価★4.1 おすすめ度88
監督:トラヴィス・ファイン 脚本:トラヴィス・ファイン
出演者:アラン・カミング、ギャレット・ディラハント、アイザック・レイヴァ、フランシス・フィッシャー、グレッグ・ヘンリー、ジェイミー・アン・オールマン、クリス・マルケイ、ドン・フランクリン、ケリー・ウィリアムズ、アラン・レイチンス、ミンディ・スターリング、ミラクル・ローリー、マイケル・ヌーリー、ジェフリー・ピアース、ルイス・ロンバルディ、クライド草津、ドナ・W・スコット、ジョー・ハワード、エズラ・バジントン、カーク・フォッグ、カマラ・ロペス、エドワード・ジェイムズ・ゲイジ、ジョーイ・ニューマン
ストーリー
ショーダンサーのルディは、ゲイであることを隠して生きる検事局の男性ポールと恋に落ちる。ルディはアパートの隣室に暮らすダウン症の少年マルコのことを気にかけ、彼の母親が薬物所持で逮捕されたことから、ポールと一緒にマルコを引き取ることにするが…。
解説
同性愛への差別がまだまだひどかった1970年代、ゲイカップルがダウン症の少年を育てる、実話をもとにしたお話。
無邪気でチョコレートドーナツに目がないマルコ、母親のような安心感があり一緒に遊んでくれるルディ、父親のようにかっこよくて包容力があるポール最高の家庭だった。優しくてでも残酷な世界を表していて、キャストの演技も素晴らしく、尺も長すぎずにいい感じにまとまっている映画です。
こんなに素敵で優しさがあふれる家族なのに幸せになれない世の中は絶対に間違っているし、つまらない偏見は人を不幸するということを教えてくれます。非常に皮肉の効いた悔しくて悲しくて涙が止まらない作品だと思います。
男性諸君は気を付けてくれたまえ…認めたくはないが腕毛の濃い青髭のおっさんが可愛く見えてくるので…
【私の中のあなた】(2009)
評価★3.9 おすすめ度90
監督:ニック・カサヴェテス 脚本:ジェレミー・レヴェン、ニック・カサヴェテス 原作:ジョディ・ピコー
出演者:キャメロン・ディアス、アビゲイル・ブレスリン、アレック・ボールドウィン、ジェイソン・パトリック、ソフィア・ヴァジリーヴァ、ジョーン・キューザック、トーマス・デッカー、ヘザー・ウォールクィスト、エヴァン・エリングソン、デヴィッド・ソーントン、ブレナン・ベイリー、エミリー・デシャネル、マシュー・バリー、アニー・ウッド、マーク・ジョンソン、ジェフリー・マークル、ニコール・マリー・レンツ
ストーリー
白血病のケイトを姉に持つ11歳のアナは、遺伝子操作によって姉へのドナー提供を目的に産み出された少女だった。そんな出自に悩むなか、姉への腎臓提供を両親に迫られた彼女はふたりを起訴することに。弁護士でもある母のサラは、娘と戦う決意を固めるが……。
解説
初っ端から重いお話。始めと終わりで印象が全然違う家族の在り方、絆を問う作品。
前半と後半で雰囲気がガラリと変わる映画です。前半から登場人物それぞれの視点から上手く構成が描かれていて各々の心情も分かりやすく、説明っぽくないポップな感じもありつつ家族の状況や環境が自然に入ってきます。序盤で妹が親を訴えてわりと早めに展開が加速しますが、中盤からもペースダウンせず、後半はキャメロン・ディアスの演技に拍車がかかりシリアスな雰囲気に変わります。
母の気持ち、父の気持ち、子供たちの気持ち、みんなの強い思いやる気持ちがそれぞれ分かるので泣きどころも感じ方も、きっとその時々によって違ってくる作品だと思います。
【タイタニック】(1997)
評価★4.1 おすすめ度93
監督:ジェームズ・キャメロン 脚本:ジェームズ・キャメロン
出演者:レオナルド・ディカプリオ、ケイト・ウィンスレット、ビリー・ゼイン、キャシー・ベイツ、フランシス・フィッシャー、ビル・パクストン、バーナード・ヒル、ジョナサン・ハイド、ヴィクター・ガーバー、デヴィッド・ワーナー、ダニー・ヌッチ、ジャネット・ゴールドスタイン、ルイス・アバナシー、ニコラス・カスコーネ、ユアン・スチュワート、ヨアン・グリフィズ、ジョナサン・フィリップス、ポール・ブライトウェル、エリック・ブレーデン、マイケル・エンサイン、クレイグ・ケリー、ジェームズ・ランカスター、ジョン・ウォルカット、セス・アドキンス、バリー・デネン、トリシア・オニール、シェイ・デュフィン、スージー・エイミス、グロリア・スチュアート、エルサ・レイヴン
ストーリー
1912年、アメリカ行きの豪華客船『タイタニック』に乗り合わせた裕福な娘・ローズと画家志望のジャック。階級を超え愛を深める二人だったが、深夜船が氷山と接触、悪夢のような惨劇に巻き込まれていく。時は流れ、沈没した船内から一枚の絵が発見され…。
解説
タイタニック号沈没とラブストーリーを両立させた超大作。20年以上前の映画なんて信じられない、名作という言葉が陳腐に感じられてしまうほどの名作。さすがにCGは時代を感じますが映像は綺麗です。
セリーヌ・ディオンの主題歌と舳先での例のシーンが超有名なラブストーリーですが、人間の本性とエゴがあぶり出されるパニックスペクタクルシーンでの人間ドラマに結構な尺が割かれています。ジャックとローズや、その恋愛に絡む出来事とその周囲の人以外はほぼ実話で、実在した人物も多く登場しています。ジェームズ・キャメロン監督のオタクと言わんばかりのこだわりで、映画冒頭の海底に沈むタイタニックの映像は実際に海底で撮影し、内装、シャンデリアなどの調度品、食器は完全再現されています。
前半のラブストーリーからは想像もつかない程の後半はパニック映画、様々な人間模様が描き出され、結末は悲しいですが美しさと儚さを感じる色褪せない名作だと思います。
【私の頭の中の消しゴム】(2004)
評価★3.8 おすすめ度90
監督:イ・ジェハン 脚本:イ・ジェハン
出演者:チョン・ウソン、ソン・イェジン、ペク・チョンハク、パク・サンギュ、イ・ソンジン、キム・ヒリョン、クォン・ビョンギル、キム・ブソン、キム・ジュンギ
ストーリー
無骨な大工のチョルスと建築会社社長の令嬢でちょっと天然なスジン。運命の出会いで結ばれたふたりは、住む世界の違いを乗りこえて幸せな結婚生活を始める。しかし、スジンは若年性アルツハイマー病に冒されてしまい、やがてふたりの愛の記憶まで失っていく。
解説
2001年に永作博美さん主演で日テレで放送してたドラマ『Pure Soul〜君が僕を忘れても〜』のリメイク。記憶は失くなっても、愛し愛されたという事実は変わらないということを、とてつもない切なさの中に美しさを織り交ぜて描かれる王道ラブストーリー。
序盤、中盤の天真爛漫な少女スジンと孤独に生きてきたチョルスが出会い、寄り添い夫婦・家族になってゆく姿がとても愛らしい。打って変わって後半は畳み掛けるように泣かせにきます。人を愛するということは、その人の中に自分を存在させてくれていることへの慈しみも大いにあるのかもしれません。
ストーリーは最近ありがちですが日本の映画と違って大人向きな仕上がりになっていて、とても感動する話です。そして「許しは心の中に1つの部屋を作るということ」これは忘れずに覚えておきたい名言だと思います。
まとめ(評価とおすすめ度)
タイトル | 評価★ | おすすめ度 |
【ワンダー 君は太陽】 | ★4.3 | 94 |
【I am Sam アイ・アム・サム】 | ★4.0 | 90 |
【チョコレートドーナツ】 | ★4.1 | 88 |
【私の中のあなた】 | ★3.9 | 90 |
【タイタニック】 | ★4.1 | 93 |
【私の頭の中の消しゴム】 | ★3.8 | 90 |
【タイタニック】【私の頭の中の消しゴム】は恋愛系で、その他は家族愛系です。どれも重いテーマの作品ですが特に【チョコレートドーナツ】だけは救いがなく悔しい思いをする結末かもしれません。
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