今回ご紹介する作品は【マイ・スパイ】【ラストミッション】【スパイ・ゲーム】【Mr.&Mrs. スパイ】【誰よりも狙われた男】の5作品をネタバレしない程度に紹介します。
スタイリッシュで派手なアクションとクールなキャラクターのイメージが強いスパイ映画ですが、切ない恋愛が描かれた作品やドジなスパイが奮闘するコメディなど、一風変わった作品もたくさんあります。
【マイ・スパイ】(2020)
評価★3.6 おすすめ度84

監督:ピーター・シーガル 脚本:エリック・ホーバー、ジョン・ホーバー
出演者:デイヴ・バウティスタ、クロエ・コールマン、クリステン・シャール、ケン・チョン、パリサ・フィッツ=ヘンリー、Nicola Correia-Damude、グレッグ・ブリック
ストーリー
CIAの豪腕エージェント・JJはあるミッションで暴れ過ぎたことが問題となり、経験未熟なボビーと地味な監視の任務に回される。ターゲットはテロリスト・マルケスの義姉・ケイトとその9歳の娘・ソフィ。2人を監視し始めるが、ソフィに監視がばれてしまい…。
解説
全編かなりの、ほのぼのスパイコメディ映画。本作は前後にアクションシーンもあり、お得感の高い映画と言える。
最初よくありがちな少しコメディが入ったスパイアクション映画ではなく、子供に任務がバレてからはガラッと変わり子供との掛け合い中心に物語は進んで行きます。屈強な大男が少女に振り回される構図も面白く、相棒のボビーやゲイの隣人カップルもキャラが立っていて面白い。
全体的に構成や演出などがバランス良くまとまっているので、最後まで楽しんで見ることが出来ると思います。
【ラストミッション】(2014)
評価★3.4 おすすめ度80

監督:マックG 脚本:アディ・ハサック、リュック・ベッソン
出演者:ケヴィン・コスナー、アンバー・ハード、ヘイリー・スタインフェルド、コニー・ニールセン、トーマス・レマルキス、リヒャルト・サメル、ブルーノ・リッチ
ストーリー
CIAの敏腕工作員イーサンは、自身が病で余命3カ月だと知る。人生の最期を家族と過ごそうと考え、パリに暮らす娘のゾーイと会うもののぎくしゃくするばかり。そんな彼の前に女性工作員ヴィヴィが現れ、延命薬と引き換えにあるミッションを依頼してくる。
解説
スパイ・アクションでもあり、父と娘の物語でもある。
元CIAの凄腕エージェントが陰謀に巻き込まれるってシンプルなストーリーと素直な展開ですが、そこはケビン・コスナー渋さが光る演技でカバーしています。
工作員の仕事が家族を巻き込むといったありがちなものでなく、娘と父親の絆の構築がメインとなります。隠し事の多い父親と、既にその父の信頼を失っている娘が、少しずつ理解し歩み寄っていく。そんなヒューマンドラマが実に丁寧に描かれていて見ごたえがあります。
アクション面でもちゃんと見せ場があり、そして笑える外しもあって、任務よりも娘優先といった所々のシチュエーションが面白い作品です。
【スパイ・ゲーム】(2001)
評価★3.5 おすすめ度83

監督:トニー・スコット 脚本:マイケル・フロスト・ベックナー、デヴィッド・アラタ
出演者:ロバート・レッドフォード、ブラッド・ピット、キャサリン・マコーマック、スティーヴン・ディレイン、ラリー・ブリッグマン、マリアンヌ・ジャン=バプティスト、マシュー・マーシュ、トッド・ボイス、オミッド・ジャリリ、シャーロット・ランプリング、ガーリック・ハゴン
ストーリー
中国の刑務所に投獄中の人物を救出にやってきたCIAエージェントのビショップ。一方、ワシントンDCではCIAの作戦担当官・ミュアーが華々しいキャリアの最終日を迎えようとしていた。そこへ香港の米国大使館からビショップが中国で投獄されたとの電話が入り…。
解説
かつての部下ビショップを見捨てるというCIA組織に、助け出そうとしていることを悟られず、離れた場所から指示だけで助け出すという頭脳戦、作戦室メインのスパイ物。
現在よりも過去の作戦の様子が中心に描かれ、苦悩するブラッド・ピットや、冷酷なロバート・レッドフォードの演技が見どころです。特に引退を前に自分の過去を思い起こし、行動を起こすことを決めるレッドフォードの演技が激渋すぎます。
特にアクションシーンもなく派手さもない、まるで人間ドラマを描いているような作品ですが、次々と伏線を回収していくストーリーも良く最後まで飽きずに楽しめると思います。
【Mr.&Mrs. スパイ】(2016)
評価★3.5 おすすめ度85

監督:グレッグ・モットーラ 脚本:マイケル・ルシュール
出演者:アイラ・フィッシャー、ジョン・ハム、ザック・ガリフィアナキス、パットン・オズワルト、マット・ウォルシュ、ケヴィン・ダン、ジェフ・チェイス、カレン・モス、ガル・ガドット
ストーリー
郊外の住宅街で子どもたちと暮らす平凡な夫婦ジェフとカレン。ある日、ティムとナタリーのジョーンズ夫妻が隣に引っ越してくる。新しい隣人を歓迎するジェフだったが、カレンは近所のパーティでのティムの行動を不審に感じ、ゴージャスで完璧過ぎる彼らに違和感を覚える。そんな中、ティムからの贈り物の中に盗聴器を発見したジェフとカレンは、ジョーンズ夫妻の正体を暴くべく、彼らの留守中に家に忍び込むが…。
解説
オーソドックスなコメディ要素多めのアクション作品。
ありがちなストーリーと登場人物ですが、登場人物たちの信頼関係が丁寧に描写されていたためどのキャラクターも薄っぺらくなく、人間味があり魅力的。バカ正直で心優しい主人公夫婦と嘘で素顔を隠し生活しなければいけないスパイ夫婦という正反対の世界にいる2組というキャラ設定がとても面白いです。
彼ら以外で重要な登場人物はほとんど出てこないがおかげでとても見やすく、話のテンポも良く楽しく観れると思います。
【誰よりも狙われた男】(2013)
評価★3.6 おすすめ度80

監督:アントン・コービ 脚本:アンドリュー・ボーヴェル、ジョン・ル・カレ
出演者:フィリップ・シーモア・ホフマン、レイチェル・マクアダムス、ロビン・ライト、ダニエル・ブリュール、ウィレム・デフォー、グレゴリー・ドブリギン、ニーナ・ホス、コスティア・ウルマン、マルティン・ヴトケ、ライナー・ボック、ホマユン・エルシャディ、シャルロット・シュヴァープ、ダリヤ・アラボラ
ストーリー
ドイツの港湾都市・ハンブルク。諜報機関でテロ対策チームを率いる練達のスパイ、ギュンター・バッハマンは、密入国したイスラム過激派の若者・イッサに目をつける。バッハマンは彼を利用し、テロリストへの資金支援に関わる“ある大物”を狙おうとしていた。
解説
名脇役のフィリップ・シーモア・ホフマン主演で、落ちぶれた感を出しながらもベテランらしい余裕と狡猾さ、迫真の演技に見入ってしまいます。しかも遺作という貴重な作品。
アクションもなく、背景の解説もなし。ドキュメンタリーのように静かなタッチでドイツ国内の諜報活動の世界を描きます。ひたすら地味な諜報戦ですが終始ピリピリした緊張感が全編に漂います。疑惑も信頼も裏切りも、幕切れはあっけない。
淡々と進むストーリーには華やかさはありませんが孤独で地味なところがリアルなスパイを描いているのだと思います。
まとめ(評価とおすすめ度)
タイトル | 評価★ | おすすめ度 |
【マイ・スパイ】 | ★3.6 | 84 |
【ラストミッション】 | ★3.4 | 80 |
【スパイ・ゲーム】 | ★3.5 | 83 |
【Mr.&Mrs. スパイ】 | ★3.5 | 85 |
【誰よりも狙われた男】 | ★3.6 | 80 |
【誰よりも狙われた男】は渋い作品。その他は何も考えずに楽しめる作品だと思います。
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