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【おすすめホラー映画⑦】精神的にも追い詰めてくるホラー洋画7選

  • 11月 7, 2022
  • 5月 17, 2023
  • 洋画
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今回ご紹介する作品はの7作品をネタバレしない程度に紹介します

【ポゼッサー】(2020)

評価3.6 おすすめ度83

  上映時間:103分

監督:ブランドン・クローネンバーグ 脚本:ブランドン・クローネンバーグ

出演者:アンドレア・ライズボロー、クリストファー・アボット、ジェニファー・ジェイソン・リー、ショーン・ビーン、ガブリエル・グラハム、ロシフ・サザーランド、タペンス・ミドルトン

ストーリー

殺人を請け負う企業に勤務する工作員・タシャ。彼女は特殊なデバイスを使って標的に近しい人間の意識を乗っ取り、標的を仕留めた後はホストを自殺に追い込んで“離脱”するベテラン暗殺者だった。しかし、あるミッションを機にタシャの何かが狂い始める…。

解説

他人の脳に入り込み人格と体を操って対象を殺害する女性暗殺者が、他人の人格とのズレによって混乱する様を描いたスリラー。

他人の意識に入り込み、肉体の所有者=ポゼッサーになる事でターゲットとなる人間を殺害、その後、離脱という名の自殺をする事で証拠を残すこと無く任務を達成する、通称遠隔殺人システム。この設定が絶妙に素晴らしくあまりにも生々しすぎる殺人描写やCGを一切使わない独特の映像表現も相まってなかなかに面白いです。遠隔殺人システムの被検体となった主人公が徐々に狂い出していくストーリーに序盤はグイグイ惹き込まれますが、そもそも何故、他の人に乗り移る必要があるのかなどの設定に関しての説明がないまま進むので飲み込みづらさもあり、途中から説明不足な展開が目立ってきますので、考察が捗りそうですが、結局はやっぱり難解な映画という感想に辿り着いてしまう不思議な映画。

サスペンスフルな展開と、フラッシュバックやカットインを多用した画面が見事に融合していて唯一無二の世界観が創られていて、飛び道具的な見方をされそうですが先の読めない展開とストーリーの奥深さが堪能できる作品です。

【ハッチング―孵化―】(2022)

評価3.6 おすすめ度85

  上映時間:86分

監督:ハンナ・ベルイホルム 脚本:Ilja Rautsi

出演者:シーリ・ソラリンナ、ソフィア・ヘイッキラ、ヤニ・ヴォラネン、レイノ・ノルディン、Oiva Ollila

ストーリー

12歳の少女・ティンヤは、完璧で幸せな自身の家族の動画を世界へ発信することに夢中な母親を喜ばすため、体操の大会優勝を目指す日々を送っていた。ある夜、森で奇妙な卵を見つけたティンヤは、家族に秘密にしながら、その卵を自身のベッドで温め続け…。

解説

少女がこっそりとベッドで温めた鳥の卵が巨大化して孵化したことから歪な家族の虚像が崩れていく様を描いたフィンランド製の心理ホラー。

思春期の情緒不安定な心模様と北欧の淡く美しい映像がうまく混ざりあった憂鬱系映画で、視覚的なグロテスクさは控えめですが、不快感・汚物感などの精神的な方で攻めてくる“雰囲気系”で。変身願望・逃避願望が投影された存在、というのは割とフィクションの中ではポピュラーな表現形態だと思いますが、北欧はフィンランドの長閑で明るい生活様式×ジャンルホラーで表現されるとこうなってしまうのかと驚いた作品です。CGはB級映画レベルですが、終始、不気味な雰囲気で描写も所々不快で苦手な人は無理かもしれませんが、ストーリーはシンプルで展開も面白く、小難しい隠喩に陥ることなくジャンル映画らしく娯楽劇に振り切っていて分かり易く、初潮を迎えての支配される少女から支配する女性への覚醒を描きます。

親と子、家族の関係性、親は子に無償の愛をほんとに注げられるのか、親も1人の人間であるということ、家族といえど他者であるという事実、ルッキズムへの指摘まで、ただのホラーというよりは懐の深い作品であると思います。

【X エックス】(2022)

評価3.5 おすすめ度82

  上映時間:105分

監督:タイ・ウェスト 脚本:タイ・ウェスト

出演者:ミア・ゴス、ジェナ・オルテガ、ブリタニー・スノウ、キッド・カディ(スコット・メスカディ)、マーティン・ヘンダーソン、オーウェン・チャンベル、スティーブン・ユア

ストーリー

1979年、テキサス。映画でひと山当てようと田舎の農場に撮影に向かう3組のカップル。農場に到着し、みすぼらしい老人・ハワードに納屋へと案内されるなか、カップルの1人、マキシーンは、母屋の窓から見つめるハワードの妻・パールと目が合ってしまう…。

解説

アメリカ南部の保守的な田舎町にポルノ映画を撮りにきた男女6人組が遭遇する恐怖の体験を濃厚に描いたスリラー。アメリカで1989年に実在した最高齢の殺人鬼夫婦(レイ&フェイ・コープランド夫妻)がモデルとなっている映画。

前半はポルノ映画撮影チームの3組のカップルの会話や撮影関連シーンがメインですが、ぶっ飛んだ会話やポルノ撮影の表と裏を見ているだけで意外にも退屈しないと思います。後半に爺さん婆さんが本領発揮し始めると人が死に血が多く流れるというホラーの怖さだけでなく、二人の性的衝動の怖さも味わえる一粒で二度おいしい構造になっています。色々なホラー映画のオマージュがあったりするようでそのあたりも楽しめる人はさらにおいしいと思います。本当に70年代に撮られたもののように錯覚してしまう瞬間があるほどの”時代性”の再現に驚き、ジャンル映画の体を成しつつ、美しさと若さへの終わりなき執着という普遍的なテーマをぶつけて、まるでアメリカンニューシネマのような退廃的なムードをも漂わせている点が面白いです。

編集も素晴らしく上手く低予算なのをカバー出来ていて、ホラー映画のお約束を守りつつも、ミュージカル調のシーンがあったり、撮影が上手かったり、コンセプトの割には他のよくあるようなホラー映画とは違った部分が目立っていて、斬新な演出が際立った良い作品だと思います。

【NOPE/ノープ】(2022)

評価3.8 おすすめ度85

  上映時間:131分

監督:ジョーダン・ピール 脚本:ジョーダン・ピール

出演者:ダニエル・カルーヤ、キキ・パーマー、スティーヴン・ユァン、マイケル・ウィンコット、ブランドン・ペレア、バービー・フェレイラ、ドナ・ミルズ、ジェニファー・ラフルール、ライアン・W・ガーシア、コナー・コワルスキー

ストーリー

半年前に事故死した父から牧場を受け継いだOJは、事故の際に一瞬目にした飛行物体を忘れられずにいた。一方、OJの妹・エメラルドは、その飛行物体を撮影して、“バズり動画”を世に放つことを思いつく。2人は監視カメラを設置し、飛行物体の撮影に挑むが…。

解説

広大な田舎町の空に突如現れた不気味な飛行物体をめぐり、謎の解明のため動画撮影を試みる話。

種明かしをしてしまえば「な~んだ、そうだったの」ということになるのですが、そうやすやすと真意にたどり着かせてくれない作品を撮る映画監督ジョーダン・ピール。未確認飛行物体の固定概念が綺麗にひっくり返される新しいタイプのSF映画。「わたしはあなたに汚物をかけ、あなたを辱め、あなたを見せ物にする」という旧約聖書のナホム書第3章6節からの引用文から解る”支配”とこの映画は深く関わっていると思います。作中に登場する白人とのやり取り然り、チンパンジーのエンターテインメント然り、意思の疎通が不可能な相手への恐怖を改めて感じる映画です。

歴史的にエンタメ(映画)業界から搾取された人、モノに対するリスペクト作品である本作は『黒人、アジア人、動物』などが重要な軸となり物語が展開され、2度3度鑑賞することで、監督が伝えたいメッセージに溢れた深い作品になると思います。

【バーバリアン】(2022)

評価3.6 おすすめ度84

  上映時間:103分

監督:ザック・クレッガー 脚本:ザック・クレッガー

出演者:ジョージア・キャンベル、ビル・スカルスガルド、ジャスティン・ロング、マシュー・パトリック・デイビィス、リチャード・ブレイク、ジェームズ・バトラー、カート・ブローノーラー、ソフィー・ソレンソン

ストーリー

面接のためデトロイトを訪れたテス。深夜に宿泊先に到着すると、手違いなのか、すでに見知らぬ男が滞在していた。嵐のため、テスは仕方なくそこに泊まるが、その夜、部屋のドアが開けられ、大きな音で目が覚める。そして翌日、地下室で謎の扉を見つけるが…。

解説

Airbnbで予約を取った宿泊先に行くと、ダブルブッキングで別の男がすでに滞在していたが近隣のホテルは空いてなかったので、そこで泊まることにして恐怖に巻き込まれる話。

詳細はあまり書けませんが、本作は場面転換が何度かあり、鑑賞した人はおそらく第2幕で面食うと思います。本作は場面転換と構成が上手く、それぞれの話が繋がってくる爽快感もあり、特に第2幕から第3幕への見せ方がお洒落で、なおかつそれがストーリーの核心になっているところが素晴らしいです。もちろんホラー映画としても優秀な出来栄えで、地下室への侵入シーンはとにかく怖く、家という建物自体の恐怖を存分に味わえます。”家に謎の地下室があり、そこで体験する恐怖”を扱った作品は数多ありますが、本作は謎の扉→地下室という視点に留まらず、さらに恐怖を煽ってきます。そもそも人間の恐怖心というのは観る状況や捉える角度、そして性別によって大きく様変わりするもので、この作品はそのフェミニズム視点にフィーチャーしホラー映画の構造として上手く組み込み、その仕掛けを理解する事で面白さが倍増します。

タイトルの『バーバリアン=野蛮人』は一体どういう意味なのか?そしてそれは一体誰なのか?最後の最後までそれは怒涛のように二転三転し続け、奇跡の感動の着地まで魅せてくれる文字通りの怪作だと思います。

【哭悲/THE SADNESS】(2021)

評価3.6 おすすめ度83

  上映時間:100分

監督:ロブ・ジャバズ 脚本:ロブ・ジャバズ

出演者:レジーナ・レイ、チュウ・シュアンヤン、ツー・チアン・ワング、Ralf Chiu、ラン・ウェイホア

ストーリー

謎のウイルス・アルヴィンがまん延する台湾。風邪のような症状に人々の警戒はいつしか緩んでいた。そんなある日、ウイルスが突然変異し、人間の凶暴性を助長する疫病が発生。感染者たちは罪悪感に涙しながらも、衝動を抑え切れず残虐行為をするようになり…。

解説

【MEN 同じ顔の男たち】(2022)

評価3.4 おすすめ度80

  上映時間:100分

監督:アレックス・ガーランド 脚本:アレックス・ガーランド

出演者:ジェシー・バックリー、ロリー・キニア、パーパ・エッシードゥ、ガイル・ランキン、サラ・トゥーミィ

ストーリー

夫の死を目撃した心の傷を癒やすため、イギリスの田舎街を訪れたハーパーは、豪華なカントリーハウスの管理人・ジェフリーと出会う。街へ出た彼女は、少年、牧師、警察官など、出会う男たちが全員、ジェフリーと全く同じ顔をしていることに気づくが…。

解説

まとめ(評価とおすすめ度)

タイトル評価おすすめ度

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